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カルドンエステートC
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インドネシア 「マンデリン "オナンガンジャン"カルドン・エステート」 シティロースト 200g

1,900 (税込2,052 円)

ポイント : 61

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マンデリンの”超”厳選ロット
きめ細やかな触感と南国果実の様な風味

当店では既にお馴染みとなった「マンデリン”オナンガンジャン”」。その中でも厳選された特別ロットである「カルドンエステート」はカルドン・ナインゴランさんによる単一生産者のロットです。実はこの単一ロットは、現地の状況を踏まえると異例中の異例とも言える存在なんです。(詳細はページ下部で熱く語っていますのでぜひご覧ください。)

そんな素晴らしいロットを存分に楽しんでいただきたく、今回は「ハイ」「シティ」「フレンチ」の3つの焙煎度で同時にリリースします。 シティローストではマンデリン特有のハーバルな香りやトロピカルフルーツの風味を備えつつ、酸味・甘み・質感の調和が存分にお楽しみいただけます。期間限定でマンデリン飲み比べセットもご用意しました。この機会をお見逃しなく。

実は、素晴らしいマンデリンのコーヒーが今、絶滅の危機に瀕しているのをご存知ですか? その背景を「マンデリン特集 -今こそ楽しむ 消えゆく"スペシャルティ"のマンデリン-」にてご紹介していますのでこちらも併せてご覧ください。

POINT

 マンデリンの「”超”厳選ロット」
 きめ細やかな触感と南国果実を思わせる複雑な甘み
 今なら”マンデリン飲み比べセット”もあります

ブレンダーコメント

キメ細やかな触感。柑橘果実や南国果実を連想させるジューシーな酸と甘みが特徴です。ハーバルなフレーバーも備わっており複雑な風味が感じられます。個性的な風味のコーヒーですが清涼感があり、すっきりとした後味も魅力です。

ブレンダー
田中圭祐

販売予定期間

2024/09/11 〜 2024/10月下旬
※上記の日程は在庫状況などにより予告なく変更する場合がございます。※上記の日程は在庫状況などにより
予告なく変更する場合がございます。

産地情報

生産者:
カルドン・ナインゴラン氏
地域:
北スマトラ州フンムバン・ハスンドゥタン県オナンガンジャン
標高:
1,400m程度
品種:
オナンガンジャン(ティピカ系伝統品種。クラシック・スマトラの1つ)
精製:
スマトラ式

産地の紹介

19世紀末に発生したさび病(コーヒーノキの病気)の甚大な被害とその後の耐病性品種への植え替えにより、マンデリンの産地であるスマトラ島では当時栽培されていたアラビカ種ティピカ系の伝統品種はほぼ消失してしまいました。 ただ、そのなかでもスマトラ島北部トバ湖周辺の標高の高い地域では細々とではあるものの同品種が生き残っている地域があります。「マンデリン"オナンガンジャン"」はこうした背景から生まれたコーヒーです。

こちらの「カルドン・エステート」は現地の仲買人であるカルドン氏が山林にオナンガンジャン品種を植木し、ゼロから立ち上げた農園で生産されたコーヒーです。 熱意のある生産者が木々の管理、熟度を揃えた収穫、適切な精製処理といったコーヒーの品質に影響を及ぼす工程を自ら手掛けることで、驚くほどにクリーンなマンデリンに仕上がっています。

インドネシアは世界最多の島嶼を抱える国です。約1万3,000もの島々で構成されていて、東端の島から西端の島まで距離が約5,000キロメートルもあります。この距離はアメリカの東海岸と西海岸の端を結ぶ距離と同じくらいと考えると、インドネシアがどれだけ広大かわかります。今回の舞台は同国西部に浮かぶスマトラ島です。なかでもオナンガンジャンは島の北部に位置しています。

マンデリンの産地、北スマトラ州とアチェ州です。
スマトラ島では19世紀末に発生したさび病(コーヒーノキの病気)の甚大な被害によってアラビカ種ティピカ系の伝統品種クラシックスマトラはほぼ消失してしまいましたが、北部のトバ湖周辺(地図の中央付近)の標高が高いエリアにさび病の難を逃れたクラシックスマトラが生き残っているのが発見され、マンデリンは絶滅の危機を免れました。

こちらがトバ湖。中心にサモシール島という島が浮かんでいます。手前の島ではなく左奥にうっすら見えているのがそれなので、湖がどれだけ大きいかお分かりいただけるはずです。琵琶湖の約2倍です。
トバ湖南岸周辺にはリントンやドロサングルといった高品質なマンデリンを産出する有名な産地が集まっています。オナンガンジャンもトバ湖の南西側に位置しています。

マンデリンの人気と優れた品質を下支えしてきた根本には、アラビカ種ティピカ系の伝統品種クラシック・スマトラの存在があります。ネガティブな風味が出にくく、スマトラ島の生産環境によってもたらされるマンデリンの個性がきれいに表れやすい品種であるからです。 残念ながら、その伝統品種クラシックスマトラが、いよいよ絶滅の危機に瀕しています。その理由は、ハイブリット品種(※)への植え替えです。
※サビ病に強いカネフォラ種とアラビカ種の自然交配品種や、その自然交配品種との交配により耐病性と生産性を獲得したアラビカ種の品種

日本のみならず欧米でも人気のマンデリンは慢性的に供給不足の状態にある中、1979年にスマトラ島に生産性の高いハイブリッド品種が持ち込まれると、そうしたマーケットの需要に応える形でハイブリッド品種への植え替えがハイペースで進められてきました。
ハイブリッド品種は病害に強く生産性が高い(=収量が多い)というメリットがある反面、お酢のような質の酸味や渋み、穀物臭、重たい苦味といったネガティブな風味が出やすいデメリットがあります。

オナンガンジャン地区にはたくさんのコーヒー農家がありますが、しかし、そのうちクラシック・スマトラの栽培を行っている農家は1%にも満たないと言います。品種毎に収穫・精製する習慣はありません。木の形状による品種選定も容易ではありません。その様な状況の中で、カップ品質の優れたクラシックスマトラであるオナンガンジャン品種の単一ロットを実現すべくおこなったのが目印作戦です。

各農家を周り、オナンガンジャン品種の木々一本一本に赤いリボンで印をつけ、この赤いリボンの品種だけ、個別に収穫・精製してもらう様、一軒一軒頼み歩きました。気の遠くなるような、地道な作業です。それは現地において「誰もやっていない=できていない」ことであり、高品質なマンデリンの単一ロットを実現するための挑戦でした。それをやってのけたのが現地の仲買人であるカルドン・ナインゴラン氏です。

仲買人である父親のもとで見習いとして働き始めたカルドンさん。高品質なコーヒーを追い求めますが、思ったような品質が手に入らず苦心していた中、ある意味無謀とも言える理想を掲げ、地道な努力の先に「マンデリン"オナンガンジャン"」は商品化されました。彼の熱意と農家さんからの信頼があってこそお届けすることができたコーヒーです。

そんな熱意溢れる仲買人のカルドンさんは、なんと山林に自らの農地を開拓し、オナンガンジャン品種を植樹。ゼロから農園を立ち上げ、コーヒーの生産も始めます。恐るべきその熱意と行動力…。感服です。

そんな彼から届いたコーヒーは素晴らしい品質で、私たちに驚きと喜びを与えてくれました。農地の管理から、収穫、精製、乾燥に至るまで、コーヒーの品質に影響を及ぼす工程を自ら行うことで、より品質を磨き上げた"特別"なマンデリン。それが「マンデリン "オナンガンジャン"カルドン・エステート」です。

マンデリン特集 -今こそ楽しむ 消えゆく"スペシャルティ"のマンデリン-」では、スペシャルティにおけるマンデリンについて深堀りした内容をご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。