【オンライン限定】マンデリン 飲み比べセット 100g×3種
3,150
円(税込3,402
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- 豆の挽き方
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【期間限定】
マンデリンの特別ロットを
3つの焙煎度で堪能できる特別セット
■内容
・インドネシア 「マンデリン "オナンガンジャン"カルドン・エステート」 ハイロースト /
シティロースト /
フレンチロースト
各100g 計300g
■販売期間
9月11日(水) 〜 9月24日 AM8:00(火)
※ギフト対応不可
■関連特集
「マンデリン特集 今こそ楽しむ 消えゆくスペシャルティのマンデリン」
最終お届け日は9月29日(日)です。この日より先の配送希望日をご指定の場合は、商品の都合上、
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絶滅の危機に瀕するマンデリンの魅力を
3つの焙煎度で楽しむセット
マンデリンは、エチオピア産やケニア産のように一度飲めば誰もが理解できる特有の個性を備えています。
中でも、スペシャルティと呼べるクオリティのマンデリンは
・明瞭な黄色い柑橘の酸
・トロピカルフルーツのような熟した果実味
・ミルキーで甘い香り
・心地よいハーバルな香り
・きめ細やかながら口に含んだときにしっかり舌にのるような量感
といった素晴らしい風味を体験することができます。
そんな素晴らしいマンデリンがいま、絶滅の危機に瀕しています。
だからこそ、いま飲めるうちに存分に楽しんでいただきたいと思っております。
マンデリンは古くから深煎りで楽しまれてきたコーヒーで、堀口珈琲でも深煎りのマンデリンは今も昔もシングルオリジンの定番です。今回も深煎りはもちろん楽しんでいただきつつ、せっかくの機会ですのでマンデリンの魅力を浅煎りから深煎りまで幅広い焙煎度で楽しみましょう。
特集ページ「Mandheling! 今こそ楽しむ、消えゆくスペシャルティのマンデリン」では、
・マンデリンの基本の風味
・各焙煎度毎の味わい
・抽出レシピ
・そもそもマンデリンとは?
・なぜマンデリンが絶滅の危機に瀕しているのか
といった内容を解説していますので、ぜひ本セットとあわせてお楽しみください。
インドネシアは世界最多の島嶼を抱える国です。約1万3,000もの島々で構成されていて、東端の島から西端の島まで距離が約5,000キロメートルもあります。この距離はアメリカの東海岸と西海岸の端を結ぶ距離と同じくらいと考えると、インドネシアがどれだけ広大かわかります。今回の舞台は同国西部に浮かぶスマトラ島です。なかでもオナンガンジャンは島の北部に位置しています。
マンデリンの産地、北スマトラ州とアチェ州です。
スマトラ島では19世紀末に発生したさび病(コーヒーノキの病気)の甚大な被害によってアラビカ種ティピカ系の伝統品種クラシックスマトラはほぼ消失してしまいましたが、北部のトバ湖周辺(地図の中央付近)の標高が高いエリアにさび病の難を逃れたクラシックスマトラが生き残っているのが発見され、マンデリンは絶滅の危機を免れました。
こちらがトバ湖。中心にサモシール島という島が浮かんでいます。手前の島ではなく左奥にうっすら見えているのがそれなので、湖がどれだけ大きいかお分かりいただけるはずです。琵琶湖の約2倍です。
トバ湖南岸周辺にはリントンやドロサングルといった高品質なマンデリンを産出する有名な産地が集まっています。オナンガンジャンもトバ湖の南西側に位置しています。
マンデリンの人気と優れた品質を下支えしてきた根本には、アラビカ種ティピカ系の伝統品種クラシック・スマトラの存在があります。ネガティブな風味が出にくく、スマトラ島の生産環境によってもたらされるマンデリンの個性がきれいに表れやすい品種であるからです。
残念ながら、その伝統品種クラシックスマトラが、いよいよ絶滅の危機に瀕しています。その理由は、ハイブリット品種(※)への植え替えです。
※サビ病に強いカネフォラ種とアラビカ種の自然交配品種や、その自然交配品種との交配により耐病性と生産性を獲得したアラビカ種の品種
日本のみならず欧米でも人気のマンデリンは慢性的に供給不足の状態にある中、1979年にスマトラ島に生産性の高いハイブリッド品種が持ち込まれると、そうしたマーケットの需要に応える形でハイブリッド品種への植え替えがハイペースで進められてきました。
ハイブリッド品種は病害に強く生産性が高い(=収量が多い)というメリットがある反面、お酢のような質の酸味や渋み、穀物臭、重たい苦味といったネガティブな風味が出やすいデメリットがあります。
オナンガンジャン地区にはたくさんのコーヒー農家がありますが、しかし、そのうちクラシック・スマトラの栽培を行っている農家は1%にも満たないと言います。品種毎に収穫・精製する習慣はありません。木の形状による品種選定も容易ではありません。その様な状況の中で、カップ品質の優れたクラシックスマトラであるオナンガンジャン品種の単一ロットを実現すべくおこなったのが目印作戦です。
各農家を周り、オナンガンジャン品種の木々一本一本に赤いリボンで印をつけ、この赤いリボンの品種だけ、個別に収穫・精製してもらう様、一軒一軒頼み歩きました。気の遠くなるような、地道な作業です。それは現地において「誰もやっていない=できていない」ことであり、高品質なマンデリンの単一ロットを実現するための挑戦でした。それをやってのけたのが現地の仲買人であるカルドン・ナインゴラン氏です。
仲買人である父親のもとで見習いとして働き始めたカルドンさん。高品質なコーヒーを追い求めますが、思ったような品質が手に入らず苦心していた中、ある意味無謀とも言える理想を掲げ、地道な努力の先に「マンデリン"オナンガンジャン"」は商品化されました。彼の熱意と農家さんからの信頼があってこそお届けすることができたコーヒーです。
そんな熱意溢れる仲買人のカルドンさんは、なんと山林に自らの農地を開拓し、オナンガンジャン品種を植樹。ゼロから農園を立ち上げ、コーヒーの生産も始めます。恐るべきその熱意と行動力…。感服です。
そんな彼から届いたコーヒーは素晴らしい品質で、私たちに驚きと喜びを与えてくれました。農地の管理から、収穫、精製、乾燥に至るまで、コーヒーの品質に影響を及ぼす工程を自ら行うことで、より品質を磨き上げた"特別"なマンデリン。それが「マンデリン "オナンガンジャン"カルドン・エステート」です。