TOP > 奥深き深煎りの世界2〜とっておきの深煎りフェア〜
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とっておきの深煎り、ご紹介します
堀口珈琲がお届けする「深煎り」特集の第二弾です!
「スペシャルティコーヒー=“浅煎り”、深煎りはどれも同じ味。そう捉えてしまうのはあまりにももったいないほどに、多様で奥深い「深煎りの世界」がある」
「数多くあるロースターの中でも、深煎りにこだわり、常に10種類以上の深煎りを取り揃えているのは堀口珈琲だけ」
10月にお届けした第一弾ではこのメッセージと共に、さまざまな深煎りをご紹介いたしました。シングルオリジンもブレンドも。王道の深煎りから、果実感や華やかさに特徴を持つ深煎りまで。深煎りの「多様さ」を実感していただけたと思います。
今回の第二弾では「とっておきの深煎りフェア」と題し、当店が誇るラインナップの中でも選りすぐりの深煎りをご用意しました。特級畑のロットや、希少なゲイシャやティピカ品種、イエメン産のコーヒー。生豆の品質を追求し、深煎りにこだわり続けてきた堀口珈琲だからこそお届けできる特別な「奥深き深煎りの世界」へ、皆様をご招待いたします。
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「とっておきの深煎り」5選
堀口珈琲では常時10点以上の深煎りコーヒーを用意しています。その中でも、オンラインストア担当が特におススメしたい「とっておきの深煎り」を5つに絞ってご紹介していきます。
2−1.王道の深煎りの頂点に君臨するシングルオリジン
―グァテマラ「サンタカタリーナ農園 グランレゼルバ」フレンチロースト
サンタカタリーナ農園の深煎り。年間100種類以上を販売する堀口珈琲のシングルオリジンの中でも、1位2位を争う人気の商品です。
滑らかなコクにヘーゼルナッツやキャラメルを思わせる甘み。毎日飲んでも飽きることのない、これぞ“王道の深煎り”とも言うべき味わいです。
そんなサンタカタリーナ農園の最上部、標高2,000m付近に位置する区画で収穫された特別なロットがこちらの“グランレゼルバ”です。
標高の高い場所の区画で作られたグランレゼルバは昼夜の気温の寒暖差が他の区画より一層大きいため、コーヒーの生育には厳しい環境ですが、耐え抜いたコーヒーチェリーは実が引き締まり、栄養素が濃縮された密度のある味わいに仕上がります。
ボディはより一層強まり、しっかりとした飲みごたえを感じつつも、華やかな香りが鼻腔を駆け抜け、飲み下した後には澄み渡るような綺麗な余韻が続きます。
王道の深煎りの頂点に君臨すると言っても過言ではない、珠玉の深煎り。当社の定番ブレンド#7BITTERSWEET&FULL-BODIEDの主軸を担う逸材です。
サンタカタリーナ農園の深煎り。年間100種類以上を販売する堀口珈琲のシングルオリジンの中でも、1位2位を争う人気の商品です。
滑らかなコクにヘーゼルナッツやキャラメルを思わせる甘み。毎日飲んでも飽きることのない、これぞ“王道の深煎り”とも言うべき味わいです。
そんなサンタカタリーナ農園の最上部、標高2,000m付近に位置する区画で収穫された特別なロットがこちらの“グランレゼルバ”です。
標高の高い場所の区画で作られたグランレゼルバは昼夜の気温の寒暖差が他の区画より一層大きいため、コーヒーの生育には厳しい環境ですが、耐え抜いたコーヒーチェリーは実が引き締まり、栄養素が濃縮された密度のある味わいに仕上がります。
ボディはより一層強まり、しっかりとした飲みごたえを感じつつも、華やかな香りが鼻腔を駆け抜け、飲み下した後には澄み渡るような綺麗な余韻が続きます。
王道の深煎りの頂点に君臨すると言っても過言ではない、珠玉の深煎り。当社の定番ブレンド#7BITTERSWEET&FULL-BODIEDの主軸を担う逸材です。
サンタカタリーナ農園の最も標高が高い区画で収穫された特別ロットの深煎り
2−2.希少なティピカ品種の深煎りが織りなす、力強さと繊細さ
―ホンジュラス「ラス・ピエドラス ティピカ」フレンチロースト
深煎りと言えば「力強い」「濃厚」といったイメージが思い浮かぶと思います。その対極として、浅煎りのコーヒーに用いられる「華やか」「かろやか」といった表現。
しかしながら、堀口珈琲のラインナップには「華やかな深煎り」「かろやかな深煎り」が存在します。定番ブレンドの#8 PROFOUND&ELEGANT。その味づくりの重要な役割を担うのが「ティピカ品種」の深煎りです。
ティピカは伝統的な品種でありながら、その耐病性の弱さと収穫量の低さから世界的に生産量が減少しており、今では希少な品種となりつつあります。
堀口珈琲は創業当初から高品質なティピカを追い求め、産地を開拓し続けてきました。そして近年、高品質なティピカを生産する産地との素晴らしい邂逅がありました。それがホンジュラスです。
当店の生豆バイヤーがアジア人として初めて足を踏み入れたホンジュラスの田舎の山奥。標高2,000m付近の高標高の集落に、さび病(コーヒーの樹がかかる病気)の難を逃れた伝統的なティピカが元気よく育っていました。
スペシャルティコーヒー市場への参入に意欲的な現地の生産者達と共に品質向上に取り組み、高品質なティピカが届くようになったのは数年前のこと。高標高の環境で生育したが故のフィジカルの強さから、深い焙煎にも耐えることができます。これにより「ティピカの深煎り」が実現するのです。
シルキーな質感に、清涼感を感じさせてくれる華やかさ、甘い余韻。ティピカ品種ならではの個性と深煎りならではの力強さが融合した「かろやかな深煎り」をご堪能ください。
深煎りと言えば「力強い」「濃厚」といったイメージが思い浮かぶと思います。その対極として、浅煎りのコーヒーに用いられる「華やか」「かろやか」といった表現。
しかしながら、堀口珈琲のラインナップには「華やかな深煎り」「かろやかな深煎り」が存在します。定番ブレンドの#8 PROFOUND&ELEGANT。その味づくりの重要な役割を担うのが「ティピカ品種」の深煎りです。
ティピカは伝統的な品種でありながら、その耐病性の弱さと収穫量の低さから世界的に生産量が減少しており、今では希少な品種となりつつあります。
堀口珈琲は創業当初から高品質なティピカを追い求め、産地を開拓し続けてきました。そして近年、高品質なティピカを生産する産地との素晴らしい邂逅がありました。それがホンジュラスです。
当店の生豆バイヤーがアジア人として初めて足を踏み入れたホンジュラスの田舎の山奥。標高2,000m付近の高標高の集落に、さび病(コーヒーの樹がかかる病気)の難を逃れた伝統的なティピカが元気よく育っていました。
スペシャルティコーヒー市場への参入に意欲的な現地の生産者達と共に品質向上に取り組み、高品質なティピカが届くようになったのは数年前のこと。高標高の環境で生育したが故のフィジカルの強さから、深い焙煎にも耐えることができます。これにより「ティピカの深煎り」が実現するのです。
シルキーな質感に、清涼感を感じさせてくれる華やかさ、甘い余韻。ティピカ品種ならではの個性と深煎りならではの力強さが融合した「かろやかな深煎り」をご堪能ください。
ホンジュラスの山奥、高標高地帯で奇跡的にさび病の難を逃れたティピカ品種の深煎り
2−3.唯一無二の個性派 イエメンの深煎り
―イエメン「バニ・ナヒミ」フレンチロースト
コーヒー飲用はじまりの地、イエメン。その歴史は1000年以上遡るとも言われています。
伝統的にナチュラル精製が採用されている産地で、精製由来のベリー系の果実味を感じつつ、ドライフルーツのような甘さ、バニラやシナモンを彷彿とさせる香り、赤ワインやブランデーといった洋酒を思わせる熟成感があり、その風味には他国のナチュラルとは明らかに異なる独特の“イエメンらしさ”があります。
一方で、これらの風味を綺麗に感じることができる良質なイエメン産コーヒーに出会える機会は稀でした。 「国内における流通の問題」により“良質なイエメン”が日の目を見ることは少なく、また国内の情勢不安などから流通経路も不透明になりがちで、時には他国の豆を混ぜて売るなど、 トレーサビリティが不明確でブラックボックス化してしまっているという現状があります(詳しくは昨年の特集記事「YEMEN2.0」参照)。
堀口珈琲のイエメンは、"イエメンらしさ"を綺麗に感じさせてくれるだけでなく、フローラルな香り、柑橘や南国果実を彷彿とさせるフレッシュな果実味をも感じることができ、とにかくフレーバーが複雑です。深煎りに仕上げることで甘みや質感が増し、熟成した洋酒のようなニュアンスを帯びます。堀口珈琲の中でも唯一無二の個性を放つ深煎りです。
コーヒー飲用はじまりの地、イエメン。その歴史は1000年以上遡るとも言われています。
伝統的にナチュラル精製が採用されている産地で、精製由来のベリー系の果実味を感じつつ、ドライフルーツのような甘さ、バニラやシナモンを彷彿とさせる香り、赤ワインやブランデーといった洋酒を思わせる熟成感があり、その風味には他国のナチュラルとは明らかに異なる独特の“イエメンらしさ”があります。
一方で、これらの風味を綺麗に感じることができる良質なイエメン産コーヒーに出会える機会は稀でした。 「国内における流通の問題」により“良質なイエメン”が日の目を見ることは少なく、また国内の情勢不安などから流通経路も不透明になりがちで、時には他国の豆を混ぜて売るなど、 トレーサビリティが不明確でブラックボックス化してしまっているという現状があります(詳しくは昨年の特集記事「YEMEN2.0」参照)。
堀口珈琲のイエメンは、"イエメンらしさ"を綺麗に感じさせてくれるだけでなく、フローラルな香り、柑橘や南国果実を彷彿とさせるフレッシュな果実味をも感じることができ、とにかくフレーバーが複雑です。深煎りに仕上げることで甘みや質感が増し、熟成した洋酒のようなニュアンスを帯びます。堀口珈琲の中でも唯一無二の個性を放つ深煎りです。
唯一無二の個性を放つ、
高品質なイエメンの深煎り
2−4.ゲイシャの深煎りで感じる多彩で華やかな果実感
―コロンビア「ブエノス・アイレス ゲイシャ」フレンチロースト
その華やかな果実感を堪能すべく、浅めの焙煎度で提供されることの多い「ゲイシャ」品種。私たちも浅煎りのゲイシャは大好きです。
一方で「これは深煎りにして楽しみたい」と思わせてくれるゲイシャがあります。コロンビア「ブエノス・アイレスゲイシャ」もその一つ。高標高の厳しい環境で生育し、ギュッと実の引き締まったこのゲイシャは深い焙煎にも耐えうるボディの強さを兼ね備え、深煎りならではの滑らかなコクと共に品種由来の華やかなフレーバーを堪能することができます。
産地はコロンビア南部のナリーニョ県。コロンビア南部の中でも特に標高が高いエリアで、本来はコーヒーの育成には厳しい環境です。しかし、赤道直下に位置し日照量は潤沢。日中に注いだ日光はアンデス山脈の谷底で蓄積され、夜になるとその熱は暖かく湿った空気となって上昇して夜間の寒さからコーヒーを守ってくれます。
高標高、潤沢な日照量、朝夜の寒暖差、火山性の肥沃な土壌。理想的な環境で育まれたナリーニョのコーヒーは、厚みのある触感や力強いボディと、柑橘果物のような明るい酸が特徴的です。
「ブエノス・アイレス ゲイシャ」はそんなナリーニョにおいて、2014年から栽培が開始されたゲイシャです。種子はパナマから入手したようです。農地の標高は2,000m。ナリーニョの肥沃な土壌と高標高の環境下において育まれたゲイシャは、“ナリーニョらしい”力強いボディに柑橘の明るい酸と、ゲイシャ品種特有の上品で華やかなフレーバーが掛け合わされた、唯一無二の味わいです。
ナリーニョの高標高×ゲイシャの個性を、深煎りで。どうぞご堪能ください。
その華やかな果実感を堪能すべく、浅めの焙煎度で提供されることの多い「ゲイシャ」品種。私たちも浅煎りのゲイシャは大好きです。
一方で「これは深煎りにして楽しみたい」と思わせてくれるゲイシャがあります。コロンビア「ブエノス・アイレスゲイシャ」もその一つ。高標高の厳しい環境で生育し、ギュッと実の引き締まったこのゲイシャは深い焙煎にも耐えうるボディの強さを兼ね備え、深煎りならではの滑らかなコクと共に品種由来の華やかなフレーバーを堪能することができます。
産地はコロンビア南部のナリーニョ県。コロンビア南部の中でも特に標高が高いエリアで、本来はコーヒーの育成には厳しい環境です。しかし、赤道直下に位置し日照量は潤沢。日中に注いだ日光はアンデス山脈の谷底で蓄積され、夜になるとその熱は暖かく湿った空気となって上昇して夜間の寒さからコーヒーを守ってくれます。
高標高、潤沢な日照量、朝夜の寒暖差、火山性の肥沃な土壌。理想的な環境で育まれたナリーニョのコーヒーは、厚みのある触感や力強いボディと、柑橘果物のような明るい酸が特徴的です。
「ブエノス・アイレス ゲイシャ」はそんなナリーニョにおいて、2014年から栽培が開始されたゲイシャです。種子はパナマから入手したようです。農地の標高は2,000m。ナリーニョの肥沃な土壌と高標高の環境下において育まれたゲイシャは、“ナリーニョらしい”力強いボディに柑橘の明るい酸と、ゲイシャ品種特有の上品で華やかなフレーバーが掛け合わされた、唯一無二の味わいです。
ナリーニョの高標高×ゲイシャの個性を、深煎りで。どうぞご堪能ください。
コロンビア南部ナリーニョの高標高×ゲイシャの個性を深煎りで
2−5.深煎りのその先にある、極深煎りの世界
―タンザニア「ブラックバーン」イタリアンロースト
イタリアンロースト。当店がご用意するラインナップのなかで、最も焙煎度が深い“極深煎り”のコーヒーです。
トロりと広がる独特な舌触り、甘苦いビターチョコレートのニュアンス、華やかさ、果実味、スパイシーさ......。 深煎りのさらに先に進むと、そこには苦みと共に多彩な表情が存在する“極深煎り”の世界が広がっています。
闇雲に深く煎ればいいという訳ではありません。極めて深い焙煎にも耐えられる限られた素材を選び、焙煎においても豆に対しての火力の当て方や排気の絞り方、煎り止め(焙煎を終了するタイミング)は一層気を付けなくてはなりません。
タンザニア「ブラックバーン農園」は、そんな極めて深い焙煎にも耐えることができるボディの強さを持ち、かつイタリアンローストにおいてもどこか華やかさを感じさせてくれる個性を備えた「限られた素材」です。
トロリとした舌触りは、まるで油分を多く含んだクリームやバターの様です。重厚な苦味とこってりとした甘みが粘性のある質感と相俟って、濃密で甘苦い余韻が長く、長く、長く続きます。アフリカの広大な大地のように重厚で、懐が深く、豊かな表情を見せるイタリアンローストです。
深煎りファンの方には、是非一度体験していただきたいコーヒーです。世界が広がります。
イタリアンロースト。当店がご用意するラインナップのなかで、最も焙煎度が深い“極深煎り”のコーヒーです。
トロりと広がる独特な舌触り、甘苦いビターチョコレートのニュアンス、華やかさ、果実味、スパイシーさ......。 深煎りのさらに先に進むと、そこには苦みと共に多彩な表情が存在する“極深煎り”の世界が広がっています。
闇雲に深く煎ればいいという訳ではありません。極めて深い焙煎にも耐えられる限られた素材を選び、焙煎においても豆に対しての火力の当て方や排気の絞り方、煎り止め(焙煎を終了するタイミング)は一層気を付けなくてはなりません。
タンザニア「ブラックバーン農園」は、そんな極めて深い焙煎にも耐えることができるボディの強さを持ち、かつイタリアンローストにおいてもどこか華やかさを感じさせてくれる個性を備えた「限られた素材」です。
トロリとした舌触りは、まるで油分を多く含んだクリームやバターの様です。重厚な苦味とこってりとした甘みが粘性のある質感と相俟って、濃密で甘苦い余韻が長く、長く、長く続きます。アフリカの広大な大地のように重厚で、懐が深く、豊かな表情を見せるイタリアンローストです。
深煎りファンの方には、是非一度体験していただきたいコーヒーです。世界が広がります。
「限られた素材」だからこそ進める
“極深煎り”の世界
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堀口珈琲が深煎りにこだわる理由
焙煎度を段階的に分けた時の名称が上の図です。堀口珈琲ではこの焙煎度の中で「フレンチロースト」と呼ばれる焙煎度を深煎りの中心と考えています。
一般的に焙煎を進め、深煎りの領域まで進行すると「かろやか」なコーヒーから「しっかり」とした味わいのコーヒーへ向かっていきます。 浅煎りのコーヒーでは快活な酸や瑞々しい果実感、そして華やかな香りを感じやすく、焙煎が深くなるにつれ苦みと甘み、口当たりのきめ細やかさやなめらかさ、濃度や密度、粘度を感じやすくなります。 「苦み=焦げ」として、ネガティブにとらえる人もいますが適切に焙煎をしていけば、「渋みや焦げ」を伴わない、“コーヒーらしいきれいな苦み”をしっかりと感じさせてくれます。
「適切に焙煎をする」。これだけを言葉で伝えるのは簡単ですが実は素材選びにも気を使う必要があります。深く煎るほど、焦げのリスクは高まります。 比較的早い段階で焦げのニュアンスが出てしまい、生豆に由来する「個性」が覆い隠されてしまうような素材は深煎りには不向きでしょう。「深い焙煎」に耐えられるような、硬く密度のあるコーヒー豆であること、そして深く煎ることで輝きを見せる個性を備えた素材を選ぶ必要があります。
素材を見極め、適切な焙煎を施す。その先に「焙煎がもたらす、コーヒーらしいきれいな苦み」と「素材(生豆)が持つ個性」の組み合わせでしか得らない豊かな風味が深煎りでは現れてきます。この風味こそが深煎りの醍醐味と言っても過言ではありません。
今回ご紹介した5つのコーヒーはそんな醍醐味を感じることができる「とっておきの深煎り」です。ぜひ複数のコーヒーを飲み比べて、深煎りの奥深き世界をお楽しみください。