ペルー 「サン・フェリペ ティピカ」 フレンチロースト 200g
1,700
円(税込1,836
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ペルーの新星から届いたティピカ品種
濃縮感のあるボディとカカオの様な風味
昨年は待望の初登場!と、興奮気味に紹介させていただいた「サン・フェリペ」。
お馴染みペルー「フェスパ農園」のウィルダー・ガルシア氏が農業指導する優良生産者のコーヒーです。
農業指導員としての顔も持つウィルダーさんは自身の農園だけに留まらず、周辺農家への技術指導・支援による地域全体としての発展を見据えていました。それは彼自身の夢であり、私たちも新たな生産者との出会いを待望してきました。そして2022年7月のペルー訪問で、ついに最大級のポテンシャルを備えた生産者に巡り会うことができたのです。
登場2年目となる今年は、伝統品種「ティピカ」のロットが届きました。
深煎りでしっかりとした力強さの中にもどこか繊細でフローラルな香りも感じられ、上品さを覗かせる一杯に仕上がっています。今期もぜひお楽しみください。
POINT
✔ 「フェスパ農園」ウィルダー氏が指導する生産者
✔ 滑らかな質感に、華やかさを纏った濃厚な甘み
✔ ブレンド#7や#8がお好みの方へ
販売予定期間
2024/9/25 〜 2025/1月下旬
産地情報
- 生産者:
- サン・フェリペの生産者のグループ
- 地域:
- カハマルカ県ハエン郡サン・フェリぺ地区
- 標高:
- 2,000-2,300mが主体(2,500m付近まで農地がある)
- 品種:
- ティピカ
- 精製:
- ウォッシュト
産地の紹介
日本においてペルーはまだまだメジャーなコーヒー産地ではありません。日本のペルーからの生豆輸入量(年間約4,746トン)はブラジル(年間約116,816トン)やコロンビア(年間約60,430トン)、エチオピア(年間約25,012トン)などの生産大国と比較しても低く、特に高品質なコーヒーを扱う市場においてはこれからもっと伸びていく余地のある産地でしょう(注1)。
生産量という点では、南米に限ってみればブラジル、コロンビアに次ぐ3位(注2)。世界でも7番目に入る生産国です。コーヒー生産自体は比較的活発に行われていますが、いずれにせよ高品質コーヒーという舞台ではまだ脇役という印象かもしれません。
これには、険しい地形が多くコーヒーを流通させるインフラがしっかりと整備されていないことがひとつの要因となっていました。
しかし、ペルー北部は当社がコーヒー産地として注目しているコロンビア南部と近く、地理的状況も似ているため、栽培環境として高いポテンシャルを秘めていると考えていました。そのため私たちはペルーの香味の可能性を求めて優れた豆の発掘に努めてきました。ここ数年ではペルー南部からも良いコーヒーが入り始め、同国は当店の注目している産地のひとつです。
注1)全日本コーヒー協会「統計資料」
注2)The Food and Agriculture Organization
堀口珈琲のペルーといえば「フェスパ農園」。言わずと知れた、当店人気シングルオリジンの一つです。農園主ウィルダー・ガルシア氏は農業指導員としての顔も持ち、これまでに約200以上の農家に対し技術指導をおこなってきました。自身の農園だけに留まらず、地域全体としての発展はウィルダー氏の夢でもありました。
そんな彼に対して、私たちは優良生産者の発掘とその指導をリクエストしてきましたが、ウィルダー氏と同等のレベルで仕事ができる生産者にはなかなか巡り合えない状況が続きました。さらにコロナ禍で我々が訪問できなくなってしまったことで取り組みは停滞していましたが、渡航が可能になって間もない2022年7月のペルー訪問で最大級のポテンシャルを備えた「サン・フェリペ」の生産者に巡り会うことができました。
ハエンの街から、サン・フェリペの街まで車で3時間半。そこからさらに車1台が通れる程度のガードレールのない山道をひたすら進み、これ以上先には道のない言わば“最果ての地”に「サン・フェリペ」の集落はありました。
車を降りた地点の標高は手元の計測機で2,300m。そこから更にコーヒー農地を見上げることができ、目測で2,500m辺りまでコーヒーの木が植えられているのを確認できました。生豆買付担当大瀧の胸が高鳴ります。というのも、南米はおろか、世界中を見渡してもここまで標高の高いコーヒー農地はめったにありません。控えめに言っても「南米大陸最高標高」でしょう。 しかも、そんな突出した環境にティピカやブルボンなどの伝統品種が残されていたのです!
ウィルダー氏は数年前にこの地区の生産者に対して農法指導を行い、その中の8生産者がウィルダー氏の推奨する農法と加工処理を実践しスペシャルティコーヒー市場に打って出ることを決意しました。比較的若い生産者が多く、知識や経験は浅い一方でウィルダー氏の助言に素直に反応し、知識を積極的に吸収するバイタリティがあります。
農地の様子です。ところどころに松の木が植えられ、シェードの役割を果たしているようでした。その下を歩いている時はひんやりと感じるほど。湿った赤茶色の土の上に松の木の枯葉がフカフカと敷き詰められた状態になっており、土壌の状態も良好に見えました。
サンプルをカッピングしたところ、クリーンかつ密度ある風味が素晴らしく、テーブルに並んだ他の生産者を圧倒していました。買い付けを即決したのは言うまでもありません。精製・乾燥工程の改善など、まだまだ改良できる箇所は多く、さらなる品質向上のポテンシャルも秘めています。
ウィリアム・ガルシア氏とロベール・ラモス氏。グループの中心的存在で、年齢はともに30歳前後。二人ともバイタリティに満ちており、ウィルダー氏に対する信頼も厚く、積極的に知識を吸収しています。これからのさらなる発展に期待しかない、最大級のポテンシャルを備えた生産者です。