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『コーヒーで巡る赤道直下の世界』


「赤道直下の世界」と聞いて、皆様何を思い浮かべるでしょうか。

常夏の熱帯? スコール? トロピカルフルーツ?

実は皆様が普段飲まれているコーヒーも、この赤道を中心とするある一定の地域内で主に栽培される農作物なんです。どこでも育つわけではないんですね。さらに言えば、いわゆるスペシャルティと呼ばれる高品質なアラビカ種を栽培するにはより条件が厳しくなります。当店の商品ページを読んでいただいたことのあるお客様なら一度は目にされる「高標高」や「寒暖差」というキーワードがそれに絡んできます。

今回は、まさに赤道直下の3ヵ国のコーヒーをご紹介しながら、赤道直下の生産環境とは、そして、どんな環境が良いコーヒーを育てるのか、このあたりにも注目してご説明していきたいと思っております。皆様のコーヒー選びがより充実したものになりますように。ぜひご覧ください。






コーヒーが収穫される地域 -コーヒーベルトとは-


よくコーヒー本やネット記事に出てくる「コーヒーベルト」という言葉があります。赤道を中心として南北両回帰線(南緯・北緯25度線)に挟まれた低緯度地帯のことです。気温(年間平均気温と昼夜の寒暖差)、日照量、雨量、降雨パターン(明確な乾季があること)などの、コーヒーの栽培に必要な条件が満たされたエリアとして有名な言葉です。




一方で、実はベルトというのはやや誇張な表現であり、実際にコーヒーが収穫されている面積はベルト内(海を含む)でもわずか0.05%ほど。なんと、北海道と四国を足した面積と同じくらいなのです。かなり限定的で、おそらく想像されるよりもはるかに狭いのではないでしょうか。さらに、スペシャルティと呼ばれる品質のコーヒーを一定量以上収穫できるとなるとより一層狭くなります。



緯度と気温の関係


一般的にコーヒー栽培に適した平均気温は18℃〜23℃とされており、この平均気温が低い方が果実が時間をかけてじっくり成長するため質の高い酸が多く、そして密度の高い種子が育つといわれています。低すぎると成長不足や病気のリスクもあるため、この塩梅はなかなか難しいところではありますが。

そして、緯度が小さくなればなるほど(赤道に近くなればなるほど)同じ標高の平均気温が上がりますので、赤道直下のエリアで高品質なアラビカ種を求めること(=低い気温環境を求めること)はつまり、より標高の高いエリアを求めることになるわけです。これが生産エリアが限定的になる主な理由です。



高標高がもたらす「寒暖差」


この高標高はコーヒーにとってもうひとつメリットがあります。それが私たちも商品のご説明をする際によく使用する「寒暖差」です。これは「一日の中での気温の差」のこと。一日の寒暖差が大きいと、特に夜の気温が低くなると、コーヒーは種子内に糖類を蓄えることで自らが凍ってしまうことを防ぐといわれています。この際に蓄える糖類は、焙煎後のコーヒーが素晴らしい風味・フレーバーを備えるのために非常に重要といわれています。そのためか、高品質なコーヒーは寒暖差の大きい産地で栽培されるものが多い傾向にあります。




なんだか小難しい話が続きましたが、つまり質の高いコーヒーを生産するには「平均気温が低く寒暖差が大きいこと(※)」が大切であるということです。そのため、私たちは産地の「標高」というものをひとつの大事な指標として捉えています。当店の商品ページには記載しておりますし、一般的なスペシャルティコーヒーのお店であれば産地情報として明記されていることが多いです。皆様も目についた際にはこの話を思い出していただければ幸いです。




もちろん、地形や天候、海流などの関係によって例外的な傾向を持つ場所はたくさんあります。加えて、標高以外の要素も品質には多分に影響します。「高標高=良い」というわけでは決してありませんので、「このお店で一番(標高の)高いコーヒーをちょうだい!」と注文するのはあまりおすすめいたしません。

各国の実際の生産現場については商品ページにて詳しく紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。


商品紹介


国のほぼ中心を赤道が貫くケニア。標高5,199mを誇る国内最高峰のケニア山は赤道直下にもかかわらず冠雪します。そのケニア山の南麓にある有名生産エリア「ニエリ県」。今回はこのニエリのコーヒーを数年ぶりにお届けいたします。良いコーヒーを作るこちらの県ですが、扱いが数年ぶりになったのには流通に関する難しい背景があります。併せてご紹介しておりますのでケニアファンの方は要チェックです。




同国南部を赤道が通るコロンビア。まず首都のボゴタが標高2,640mと高標高。ほぼ全域でコーヒー生産が可能ですが、特に南部エリアはアンデス山脈とマグダレナ川の恩恵を受けたコーヒー栽培に適した環境が広がっています。標高が高く寒暖差もあり、何より肥沃な土壌に恵まれ、当店でも扱いの多い注目の生産エリアです。今回はそんな南部のウイラ県からニュークロップが届きました。




クリンチマウンテン、初めて聞く方が多いと思います。それもそのはず、当店では初めて扱うインドネシアのコーヒーです。さらにマンデリン初のナチュラル精製ということでスタッフ一同非常に興奮している銘柄です。インドネシアでは珍しく、農地は1,800m以上もの高標高にあります。じっくり時間をかけて熟したチェリーから生まれた一杯をぜひご堪能下さい。






●注釈
※寒暖差が大きいこと・・・寒暖差は大きすぎてもコーヒーチェリーに置く影響を与えるといわれており、アラビカ種の場合は19℃程度、カネフォラ種の場合は15℃程度が理想のようです。