TOP > お待たせしました!サンタカタリーナ農園!
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堀口珈琲におけるグァテマラコーヒーの代名詞
きっと、首を長くしてお待ちいただいていた方も多いのではないでしょうか?お待たせいたしました。今年も皆様の期待を裏切らない「サンタカタリーナ農園」のコーヒーをお届けいたします!
グァテマラ屈指の生産エリア「アンティグア」において毎年高い品質のコーヒーを生産し続ける名門「サンタカタリーナ農園」。私たちが最も信頼を寄せるパートナー農園の一つです。シングルオリジンでは随一の人気商品であり、かつ当店のブレンドを支える素材として必要不可欠な存在です。
そんな「サンタカタリーナ農園」のコーヒーをシティ、フレンチ、イタリアンの3種の焙煎度で一挙リリースします。同農園ファンの方も、未体験の方も、当店スタッフも…、とにかく皆で一緒に「サンタカタリーナ農園」を楽しみ尽くしましょう!
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味わいの特徴は「酸・コク・甘さ」の優れたバランス
「サンタカタリーナ農園」の味わいの特徴は、「酸・コク・甘さ」の優れたバランスです。柑橘の酸と甘み、重すぎず適度に密度のある質感、主張しすぎない華やかさ。これらがバランスを保ちながら備わっている稀有なコーヒーです。
浅めの焙煎度ではきれいな柑橘の酸と華やかさが際立ち、深くなるにつれビターチョコレートやキャラメルのようなニュアンスが感じられます。口当たりから余韻にいたるまでクリアで心地よい風味と“安心感”が持続する、バランスタイプのコーヒーの“最高峰”と言っても過言ではないでしょう。
「サンタカタリーナ農園」のバランスに優れた味わいは、当店のブレンド「CLASSICシリーズ」において重要な役割を担います。酸・コク・甘さがバランス良く調和する#3MILD&HARMONIOUSや、甘苦くコクのある深煎りの王道#7BITTERSWEET&FULL-BODIEDでは中核をなす素材として、味わいにバランスや奥行きをもたらします。
そして、生産量が多い同農園は「質」だけでなく「量」においても当店のブレンドを支えています。年間を通じてブレンドを作り続ける私たちにとって、毎年高いクオリティを維持しながら一定のボリュームを供給し続けてくれる「サンタカタリーナ農園」は欠かせない存在であり、長年に渡るパートナーとして二人三脚で歩んできました。
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サンタカタリーナ農園を味わい尽くすコーヒー3選
■「サンタカタリーナ農園」
シティロースト
完熟したオレンジの様な酸と甘みが感じられ、ミルクチョコレートの様な滑らかな触感が特徴です。酸、コク、甘みのバランスの良さに加え余韻の華やかさも感じられます。ブレンド「♯3 MILD&HARMONIOUS」の調和した味わいをつくる上で中核となる素材です。
■「サンタカタリーナ農園」
フレンチロースト
クリーンな口当たり。キャラメルのような滑らかさとしっかりとした甘みが特徴です。深くローストすることで濃縮感がさらに引き立ち、熟した果物の様な華やかさも感じることができます。この濃縮感と甘苦い余韻はブレンド「♯7 BITTERSWEET&FULL-BODIED」を創作する上でも重要な役割を担っています。
■「サンタカタリーナ農園」
イタリアンロースト
苦みと共に感じられる、引き締まった甘みと密度のあるボディ。高カカオのチョコレートのような風味とほのかに感じる柑橘果実の様なニュアンスが特徴です。同農園のコーヒーをイタリアンローストにしてリリースするのは初めてですが、良いコーヒーはローストレベルを変えることで様々な表情を見せてくれることを改めて感じさせてくれます。
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サンタカタリーナ農園のここがスゴイ
〜環境保全・働く人への配慮編〜
昨年、生産者のペドロさんは「堀口珈琲のお客様に伝えたいことはありますか?」という私たちの質問に対しこう答えています。
「皆様には「適正な(correct)」なコーヒーを選んでいただきたい。適正なコーヒーとは、環境の保全に貢献し、働く人々の暮らしを支えるコーヒーのことです。」
農産物であるコーヒーを持続的に生産するためには自然環境の保全が不可欠です。また、農園ではコーヒーづくりを支える多くの人々が働いており、コーヒーを作り続けるためには彼等への配慮も欠かせません。
コーヒー栽培に適した環境、優れた精製施設、ペドロさんの人柄…、サンタカタリーナ農園の「スゴイ」ところは数多く、これまでも沢山ご紹介してきましたが、今回はコーヒー生産の持続可能性にフォーカスを当て、サンタカタリーナ農園の取り組み事例を写真と共にご紹介したいと思います。
【ゴミのないきれいな農地】
まず、サンタカタリーナ農園はゴミがほとんど落ちておらず非常に綺麗です。当たり前のことの様に思われるかもしれませんが、産地視察に行くと農地内にゴミが落ちている光景は珍しくありません。サンタカタリーナ農園ほどの大きな農園で、ここまで徹底することは容易ではなく、このような細かい部分にペドロさんの意志が現れていると感じます。写真の様に園内のあちこちにゴミ袋が設置され、労働者の方々への教育も行き届いています。
【シェードツリーの活用】

シェードツリー(日陰樹)は太陽からの光や熱を遮り、樹下の空間の湿度を保ち、土壌の流出を防ぐなどコーヒーの木を守る役割があります。マカダミアや松、エンシーニョ(オークの一種)、ワチピリン。元から自生していた樹木に加え、農園内には実に様々なシェードツリーが植えられており、シェードツリー自体が豊かな自然環境の一部となっています。また、標高の高いエリアは自然保護区画となっていて、野鳥類、シカやピューマのような大型の哺乳類など多様な生物が生息しています。
剪定されたシェードツリーやコーヒーの木は、建材や燃料として農園内で再利用されたり、労働者に無償で配布されたりしています。人々が自然林を伐採する必要性を低減するため、自然林の保護にも役立っています。
【精製過程で使用された排水の再利用】

こちらは農園内の貯水池です。コーヒーの精製過程において、コーヒーチェリーの被覆物(果肉やミューシレージ等)を除去するために使用された後の排水は、様々な養分が溶け込んでいます。そのまま川に流すと河川の汚染につながりますが、貯水池に貯めることでその水が染み込み、土が堆肥化されるので、それを肥料として農地に撒き再利用することが可能となります。
【パルプ(除去した果肉など)の肥料化】

精製過程で除去した果肉など(パルプ)は集められ、こちらも農地に撒く肥料として再利用されています。
【ハスク(はぎ取られた殻)の燃料への再利用】

こちらの大きな機械はグアルディオラ(乾燥機)です。悪天候が続く場合は機械式の乾燥を施すこともあります。そのための燃料には脱殻されたハスク(はぎ取られたコーヒー豆の殻)が再利用されています。
【働く人々への配慮】

敷地内にはゲストハウスや教会、地域の子どもたちが通う学校も設立されています。農地内にはピッカーが住む家もあり、園内で採れたトウモロコシはなんと食べ放題、日給も他の農園に比べ高いそうです。上述したように剪定した樹木を燃料として無料で配布する等、働く人々への配慮が随所に感じられます。
近年では世界的に自然環境保全への意識が高まっていますが、このような取り組みを何年も前から当たり前のように継続されているペドロさん。コーヒーの品質だけでなく、自然環境や働く方々への配慮を両立されています。コーヒーを持続的に生産するための取り組みという観点においても、私たちはパートナーとしてペドロさんに信頼を寄せています。
