TOP > エル・ハルディン/一期一会〜記憶に刻まれるコーヒー〜
- 1
-
今年のコスタリカで一番の出来!?
「ハルディン」から最高のコーヒーが届きました。
コスタリカ屈指の熟練マイクロミル【ドン・マジョ】。
世界的に高い評価をされているマイクロミルのひとつで、堀口珈琲も例に漏れずその素晴らしい品質のコーヒーたちに魅了されてきました。
そんな【ドン・マジョ】を語る上で忘れてはいけないのが、「ハルディン」農地。当店を長くご愛好いただいているお客様でもファンが多い、堀口珈琲が【ドン・マジョ】から初めて買い付けをしたほぼ当社専用の農地です。
今年はその「ハルディン」からここ数年で一番出来の良いコーヒーが届きました。生豆調達担当も、「今年入港したコスタリカの中で一番良いのでは?」と隠し切れない得意顔を見せていました。ですがこの「ハルディン」、実はご紹介できるのは今年で最後です。
今回、「ハルディン」のラストシーズンに合わせてゲイシャ品種を含めた3種類をご用意しました。有終の美、と言っても過言ではない皆様の脳裏に刻まれるような素晴らしいコーヒーをお楽しみください。
最後にして最高のコーヒー「エル・ハルディン」
- 「【ドン・マジョ】エル・ハルディン ゲイシャ」
フレンチロースト 100g
2,300円(税込2,484円) - 今年何度か登場した深煎りのゲイシャ。その中でもピカイチの出来です。うっとりするような華やかな香りとライチやマスカットを思わせる甘い風味をお楽しみいただけます。
- 「【ドン・マジョ】エル・ハルディン」
フレンチロースト 200g
1,800円(税込1,944円) - クリーミーな舌ざわりと時間とともに移ろう味わいのグラデーションが美しいコーヒーです。しっかりとした口当たりなのでホットでもアイスでもミルクを入れても輝く万能選手です。
- 「【ドン・マジョ】エル・ハルディン ナチュラル」
フルシティロースト 200g
ご好評につき完売しました。 - ナチュラル好きにはたまらない、ラズベリーのような甘酸っぱい赤色果実の風味。加えてフルシティならではの極上の質感が心地よいコーヒーです。一杯目はホットで楽しむのがおすすめです。
- 2
-
マイクロミルの先駆者【ドン・マジョ】


まずはコスタリカについておさらいから。コスタリカは中央アメリカの南部に位置する国です。北にニカラグア、南東にパナマと国境を接しており、南は太平洋、北はカリブ海に面しています。
九州地方よりやや大きいくらいの国土に、約500万人が暮らしています。グァテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス……などよく聞く中米諸国が並ぶ中、「中米ではコスタリカが初めてコーヒーを輸出した国」と言われています。


コスタリカ国内のコーヒー生産エリアは大きく8つに分類されます。その中で特に覚えていただきたいのが「タラス」と「チリポ」です。タラスは多くの優良農家やマイクロミルがひしめき合い「個性の光るコーヒーが集う」生産エリアです。国内のコーヒー生産量の約3割を占め、同国のコーヒー生産を大きく支えています。一方で「チリポ」は土地の大部分が山や森などの自然に囲まれており、常に「高品質なコーヒーが安定的に作られる」生産エリアです。現在、堀口珈琲から届くコスタリカのほとんどのコーヒーはこの「タラス」か「チリポ」のいずれかで栽培されたコーヒーになりますので是非覚えておいてください。


さて、今回の主役である【ドン・マジョ】のマイクロミルは「タラス」に拠点を置くマイクロミルです。マイクロミルについて簡単に触れて置くと、コスタリカのコーヒー農家は約8万ほどあるといわれていますが、その9割が5ヘクタール未満の小規模農家といわれています。 その小規模農家の中でも独自の精製施設をもち、コーヒー栽培〜精製までを自身で手掛けている生産者を「マイクロミル」と呼びます。


2,000年代初頭からスペシャルティコーヒー市場の発展を背景に誕生したコスタリカの「マイクロミル」。自分たちのコーヒーにより付加価値のつけた高品質なコーヒーを生産することで成功を収め、国内各地で花開き、同国の高品質コーヒーを支える存在となっていきました。
今となっては「マイクロミル」という言葉が聞きなじみのあるものになりつつありますが、【ドン・マジョ】はいわばそのパイオニア的な存在。熟練のマイクロミルとして、今や世界的にも有名な生産者のひとつです。


生産者であるボニージャ・ソリス家は国際的な品評会でも入賞経験もある、一家総出のプロフェッショナル集団。土地柄に適した品種を採用し、自分たちでカッピングまで行うことで品質を見極めています。今ではその希少性やカップの特異性から、高額で取引される「ゲイシャ品種」であっても、自分たちで納得いくクオリティに満たない場合は「ゲイシャ品種」単体では販売せずに、他の品種とのブレンドロットに混ぜ合わせることでリーズナブルな価格帯で販売しています。


今年の3月には同マイクロミルの「フジ」農地のコーヒーを先駆けてご紹介しました。もともと別の生産者から引き継いだ農地でしたが、コーヒーからはそんな背景を感じさせない素晴らしい仕上がりでした。まだまだあのコーヒーはお客様の記憶に新しいのではないでしょうか?自分たちの作るものに対して誇りと責任から生まれる彼らの姿勢に私たちも信頼を寄せています。
- 3
-
品質を追求する農地「ハルディン」
「ハルディン」は2013年にボニージャ家が取得した農地です。もともとは牧草地で、農地を取得したのちにあぜ道を作ったり、区画分けをしたりとコーヒー栽培に必要な下地づくりの部分から丹精を込めて作られた背景があります。 標高が非常に高く、農地が売りに出ていた時には「ここでコーヒーが育てられるのか?」と周りの生産者も手出しができない農地だったとか。ですがそこは、熟練の腕が鳴ります。 長年培ってきた豊かな知識と経験を総動員し、農地取得後わずか3年で見事に初収穫にこぎつけました。ハルディン農地に植えてある品種はビジャサルチとゲイシャの2種類。品質(カップ)の良いものを作りたいという理由からゲイシャをメインで植えています。


ここまでのお話を踏まえると、「こんなに素晴らしいコーヒーが、なぜ今年最後になってしまうの?」と疑問に思った方もいらっしゃると思います。
実は「ハルディン」では収穫量よりもカップ(品質)を優先する農地として、取り組みを続けていました。その結果、素晴らしいコーヒー自体は実るようになったものの、その厳しすぎる環境が故に、取り組みを継続するために必要な収穫量を得ることが難しく、やむを得ず農地を手放すことが決まりました。
最後の年に、最高の出来で届いた「ハルディン」を飲むと、これが最後になるのかと名残惜しい気持ちになります。有終の美を飾る一杯です。どうぞじっくりとご堪能ください。
最後にして最高のコーヒー「エル・ハルディン」
- 「【ドン・マジョ】エル・ハルディン ゲイシャ」
フレンチロースト 100g
2,300円(税込2,484円) - 今年何度か登場した深煎りのゲイシャ。その中でもピカイチの出来です。うっとりするような華やかな香りとライチやマスカットを思わせる甘い風味をお楽しみいただけます。
- 「【ドン・マジョ】エル・ハルディン」
フレンチロースト 200g
1,800円(税込1,944円) - クリーミーな舌ざわりと時間とともに移ろう味わいのグラデーションが美しいコーヒーです。しっかりとした口当たりなのでホットでもアイスでもミルクを入れても輝く万能選手です。
- 「【ドン・マジョ】エル・ハルディン ナチュラル」
フルシティロースト 200g
ご好評につき完売しました。 - ナチュラル好きにはたまらない、ラズベリーのような甘酸っぱい赤色果実の風味。加えてフルシティならではの極上の質感が心地よいコーヒーです。一杯目はホットで楽しむのがおすすめです。
- 4
-
コーヒーとの出会いと別れ
コーヒーとの出会いや別れは、いつだって突然です。
胸が躍るようなサンプルが届き初めて出会うコーヒーもあれば、例年買い付けをしている農園で数年に一度の渾身の出来のコーヒーが生まれることもあります。
その一方で、天候に恵まれず思ったようなコーヒーを作れないときもあれば、長年買い付けをしていた農園でやむを得ない事情のため突如として農地を手放さなければならなくなるような別れもあります。
……こんな背景を考えるとコーヒーとの出会いは「一期一会」なのです。
今年で「ハルディン」のチャレンジは終わりを迎えますが、最後の最後で記憶に残るような素晴らしいコーヒーとめぐり合わせてくれました。
これからも「フジ」をはじめ、新たなコーヒーとの新たな出会いが生まれてくると思いますので、変わらず【ドン・マジョ】に乞うご期待ください!

