番外編 結局ホンジュラスはどんなコーヒーなの?
EC事業部 島崎宏音
紹介するコーヒー1 | ホンジュラス「ミ・ベンディシオン」フルシティロースト
紹介するコーヒー1 |
ホンジュラス「ミ・ベンディシオン」フルシティロースト
紹介するコーヒー2 | ホンジュラス「ラ・ルス・デ・サンファニーヨ」フルシティロースト
紹介するコーヒー2 |
ホンジュラス「ラ・ルス・デ・サンファニーヨ」フルシティロースト
ホンジュラス生まれ、埼玉育ち
オンラインストア担当の島崎です。
このような企画で私が登場しないわけにはいきません。番外編です。
職人達の熱い語りのクールダウンとして、ぜひお付き合いください。
クールダウンと言うものの、ホンジュラスの話題になるとどうしても熱が入ってしまうのは、出身地だから、ということだけではありません。私が入社した7年前、ホンジュラスは決してラインナップの主役を担うような産地ではありませんでした。年に数種類程度、扱うか扱わないか。
しかし、今では珍しくなってしまった良質なティピカ品種やブルボン品種が生き残っていること、高標高で寒暖差のあるエリアがあること、生産者達の高い意欲、これらのポテンシャルはいつか絶対に花開くと信じて開拓・協力を続けてきました。
その結果、ぐんぐんと品質は上がり、おもしろいコーヒーがたくさん入ってくるようになりました。
今では最多のコスタリカに次ぐラインナップ数かもしれません。
オンラインストアの企画を考える立場の私にとっては、毎年充実していく内容に一緒に成長している感覚が重なり、紹介にはついつい力が入ってしまうのです。
ご覧ください、すでに前置きが長くなっています。
結局ホンジュラスはどんなコーヒーなの?
何はともあれ、これまでいろいろな角度でご紹介してきたホンジュラスですが、多くの方が気になるのはこの点だと思います。
ホンジュラスのコーヒーは「クセがなく、バランスに優れた柔らかいコーヒー」。
よくこのように表現されます。もちろん、特徴を捉えた表現としては正解です。
だからこそ、「迷った時に間違いない」「1種類はストックしておきたい」と幅広い方に自信をもっておすすめしています。
この飽きのこない味わいに日々癒される。ホンジュラスコーヒーでまず楽しんでいただきたいポイントです。
しかし、ホンジュラスの特徴はこうも捉えられます。
多様性に満ちた個性豊かな産地
ん?言っていることが正反対ではないか。
そうなんです。ただ、矛盾はしません。
例えば、オーケストラ。
力強い曲調、賑やかな曲調、ゆったりした曲調。曲全体から受ける印象がある一方で、よーく耳を澄ますとそこには様々な音やメロディーがあることに気が付きます。
ホンジュラスのコーヒーも、全体として捉えれば「クセがない」「バランスが良い」という印象を受けますが、ひとつひとつを飲んでみると、
「明るく瑞々しい柑橘のニュアンス」「熟したチェリーのような甘み」「華やかでエレガントな印象」「爽やかで若草を思わせるフレーバー」
などなど、実に多彩です。
解像度を一段階上げて飲んでみると、個性豊かな世界が一気に見えてくるのです。これほどまでに表情豊かなコーヒーが集まる産地は、他になかなかありません。
これまでにご紹介した3名の職人達もそんな視点からおすすめしてくれています。
ハイローストからイタリアンローストの幅広い焙煎度で、#1〜#9の様々なブレンドに使用されていることがその証明と言えるでしょう。
どちらの楽しみ方がおすすめです、というわけではありません。
どちらの楽しみ方もできてしまうのが、ホンジュラスの魅力だと感じています。
まさに二刀流です。
今ならちょうど、フルシティのホンジュラスが2種類あります。
どちらも滑らかな質感にしっかりとしたコクと甘み。
毎日飲みたい飽きの来ないコーヒーですが、一方は黄色やオレンジの柑橘のニュアンスが、一方は赤や紫のチェリーを思わせるキャラクターが潜んでいます。
細部に宿った“個性”を比較しやすいおすすめのラインナップです。
ぜひこの点も注目しながらお楽しみください。
ご紹介したコーヒーのご購入はこちらから