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イエメン 「バニ・ナヒミ ナチュラル」 フレンチロースト 200g

3,200 (税込3,456 円)

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独特の個性放つイエメン産コーヒー
滑らかな質感と洋酒の様なニュアンス

長い歴史と文化、そしてその独特の風味でコーヒーファンを魅了してやまない産地「イエメン」。堀口珈琲では良質なイエメンを複数種類取り揃え、年間を通じてさまざまな焙煎度でお楽しみいただいております。

このコーヒーは先日まで販売していた「ガルビ」と同じハラーズ地区のコーヒーです。伝統的なナチュラル精製由来のベリーを思わせる風味に加え、ドライフルーツやスパイスの様なニュアンス。 それだけでも十分すぎるくらい複雑な印象を与えますが、今回深煎りで仕上げることで、甘みや質感にさらなる複雑さを加えました。今年は「深煎りのイエメン」に積極的に挑戦してきましたが、その集大成と呼ぶにふさわしいコーヒーです。ぜひお楽しみ下さい。

POINT

 堀口珈琲屈指の個性派、イエメン産コーヒー
 個性派×深煎り技術の融合
 豊かな質感と乾燥果実の甘い風味

産地の紹介

イエメン共和国は中東アラビア半島の南部に位置しています。西端は紅海の出入口に面し、紅海やアデン湾を挟んでアフリカ北東部の国々(ジブチやソマリアなど)と向かい合っています。面積は日本の約1.5倍弱。人口約3000万人の国です。 コーヒーの栽培は紅海沿岸からやや内陸に上がった高原地帯で主に行われています。堀口珈琲で扱うロットもこのエリアで収穫・精製されたコーヒーです。

コーヒー豆(アラビカ種・カネフォラ種合計)の生産量は年間で約2万トン。南米のブラジル(370万トン)やコロンビア(83万トン)と比べるとはるかにその量は少なく、 中米のグァテマラ(20万トン)やコスタリカ(7万トン)と比較しても、コーヒーの生産規模は小さいことがわかります。(※) 一方で、その独特の風味や流通量の少なさからコアなファンが多く、また高値で取引される傾向が強い産地でもあります。

※国際連合食糧農業機関 - Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO) 資料:Global Note 2022年1月7日発表された2020年76か国のデータ

ロースターコメント

とてもなめらかな質感と、ドライいちじくを思わせる甘い風味が特徴です。冷めてくると洋酒のようなニュアンスも感じられ、より複雑な風味を楽しめます。

ロースター
小川元樹

販売予定期間

2023/11/08 〜 2024/2月下旬
※上記の日程は在庫状況などにより予告なく変更する場合がございます。※上記の日程は在庫状況などにより
予告なく変更する場合がございます。

産地情報

生産者:
バニ・ナヒミ村の約50軒の農家
地域:
サナア県ハラーズ地区バニ・ナヒミ村
標高:
1,900-2,000m
品種:
イエメニア
精製:
ナチュラル

アラビア半島南部に属するイエメン。西端は紅海の出入口に面し、紅海やアデン湾を挟んでアフリカ北東部の国々(ジブチやソマリアなど)と向かい合っています。面積は日本の約1.5倍弱。人口約3000万人の国です。 イエメンやエチオピア産のコーヒーに付けられるブランド名「モカ」は、イエメンの南部にあるモカ港から輸出されたコーヒー豆をモカと呼んだことが始まりと言われています。

収穫〜精製もコーヒーの香味に影響を及ぼす大事な要素です。ここにもイエメン独自の文化が関係してきます。

収穫の様子。素敵な笑顔に目がいってしまいますが、緑の果実ではなく赤い果実を収穫しようとしているのがポイント。未成熟の果実はコーヒーの風味に悪影響を及ぼすため、高品質な生豆を得るためには完熟したレッドチェリーを選択的に収穫することが重要です。スペシャルティコーヒーの産地では一般的なことですが、イエメンにおいて完熟したレッドチェリーのみを収穫するには高いハードルがあります。

その要因の1つは「カスカラ」を飲む文化です。カスカラとはコーヒーチェリーの皮と果肉部分を乾燥させたもので、現地ではこれを紅茶のように飲用します。 このカスカラ、緑や黄色の未成熟の果実の方が量が多くとれるため、農家としては真っ赤に熟すまで待つよりも、未熟のまま収穫してカスカラ用に売った方が効率が良いということになります。 そんな背景も相まって、イエメンでは熟度を均一に揃えて収穫されたレッドチェリーを手に入れるのは非常に困難を極めます。

そんな中、私たちの手元に素晴らしいイエメンコーヒーが届くのはどうしてなのでしょうか? そこにはイエメンコーヒーを多くの人々に届けたい、そして生産者の生活をより良くしたいと願う若者が起業した現地のコーヒー流通を担う「QIMA COFFEE」の存在があります。
彼らは各農家を回って完熟したレッドチェリーだけを収穫してもらうよう頼み歩き、地道に信頼関係を築いてそれを実現しました。

イエメンでは各農家が屋根の上や地面で天日干しするのが一般的であるため、精製の精度にもバラつきがあります。一方、QIMA COFFEEはイエメンで唯一にして初の精製施設を設立し、丁寧なナチュラル精製を施しています。

まずはQIMA COFFEEの担当者が車で農家に赴いて収穫したチェリーを買い付けします。買い付けたチェリーは農家ごとにロットを分けて細かく管理します。

乾燥棚に並べられたチェリーは乾燥ムラがでないように2時間に1度撹拌し、10日から14日程かけて乾燥させていきます。乾燥後は水分値を計測し、乾燥を終えたコーヒーはロットごとに袋分けされた状態でドライミルで脱殻します。

脱殻された生豆は機械による選別工程を経た後、約20名の女性たちのハンドソーティングによって選別され、さらに品質を磨いていきます。他の産地ではここまでの工程は当たり前の作業かもしれませんが、イエメンでここまでの工程を丁寧にやり切る業者は他に類を見ません。 この努力によって素晴らしいコーヒーが生まれています。