TOP > ホンジュラス珈琲満開宣言
2022年はホンジュラスにご注目ください。
本格的に開拓を始めた数年前から、より良いコーヒーを作り上げるために現地の生産者と様々な活動に取り組んできました。
その成果が実を結び、品質向上が目覚ましいホンジュラス。
そして昨年、「開花宣言」として個性豊かなホンジュラスコーヒーをいくつもお届けしました。
それでも、今シーズンに比べれば、まだまだ序の口だったのかもしれません。
私達を魅了して止まない良質なホンジュラスコーヒー。
ついに「満開」です。
品質の高さ、品種のバリエーション、幅広い焙煎度。
かつてないほど多彩なラインナップをご用意して皆様をお待ちしております。
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ついに【満開】!
堀口珈琲のホンジュラス!
まずは【満開】にふさわしいほどのラインナップ数です。今シーズンはなんと約20ものロットが入荷しました。すべてご紹介したいところですが、それではラインナップがホンジュラス一色になってしまいますので、今回はそのなかから厳選した数種類を順次ご紹介していく予定です。(それでも10種類以上!)
焙煎度も浅めから深煎りまで幅広く、なかでもイタリアンローストは初の試みです。定番のブルボン品種やティピカ品種に加えて、初登場のパカス品種。これまで扱っていなかったレンピラ県のコーヒーもご用意しました。楽しみ方の幅がグンと広がります。
期間限定のSEASONALSシリーズ「ニューイヤーブレンド2022」や「プリマヴェーラブレンド2022」にも素材として使用されたように、質の高さは言うまでもありません。ホンジュラスは今年を代表する産地のひとつでしょう!
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満開のラインナップ
現在販売中のホンジュラスコーヒーをご紹介します。上述の通り、今年は多くのラインナップを順次販売していく予定です。それぞれそのコーヒーに合った焙煎度を吟味し、皆様に飲んでいただきたい時期に販売していきますので、ぜひこの一期一会をお楽しみいただけますと幸いです。
しかしながら、すべてをじっくり見ていると日が暮れてしまいますので、まずはお好みの焙煎度で狙いを付けてお試しいただければと思います!

- ホンジュラス 「ラス・ラハス」
ハイロースト - 早生みかんの様な明るく軽快な酸と、どこか若草を感じさせる爽やかなフレーバーが特徴です。
- ホンジュラス 「エル・セロン」
シティロースト - 舌の上を滑って行くかの様なスムースな触感。柑橘果実を思わせる酸をベースに、南国の果物や赤果実の様なニュアンスも備わっており、飲んで行くうちに様々な表情が顔を覗かせます。
- ホンジュラス 「エル・プエンテ」
フルシティロースト - カカオを思わせるほのかな酸と甘いコク。冷めてくると赤果実の様なフレーバーが顔を覗かせ、華やかさと品の良さも感じられるコーヒーです。
- ホンジュラス 「ラ・チョレラ」
フレンチロースト販売終了 - 柔らかな苦みに、ビターチョコレートの様な滑らかな触感と甘いコク。バランスの良い味わいの中に、熟したオレンジの様な風味も備わっており、余韻には華やかさを感じられます。
- ホンジュラス 「エル・ラヨ・デ・ピカーチョ」
フレンチロースト販売終了 - 口に含むと、搾りたてのオレンジのようなジューシーな酸と甘味が広がります。甘みと共に感じられる、濃縮感のあるボディとクリーミーな触感も特徴です。
- ホンジュラス 「ラス・クレマス・デ・サンセバスティアン」
イタリアンロースト - スモーキーさと共に感じる華やかなフレーバー。角が取れた様な柔らかな口当たりと、シロップの様な重量感のある滑らかさが特徴です。
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これまでの道のり
ここからはホンジュラスと堀口珈琲のこれまでの歩みをご紹介します。
偶然の出会いから始まる飛躍の数年間をまとめました。お手元に届く、あるいはすでに届いた一杯がより充実したものになりますように。ぜひ、ご覧ください!
(ですが、あまり固くならず興味を持っていただけたところから覗いていただけますと幸いです。)
>>【開拓期】始まりはカッピング会での偶然の出会いから
>>【成長期】確かな手応えとエリアとしての魅力
>>【開花期】花開く多彩なコーヒー
【開拓期】始まりはカッピング会での偶然の出会いから:〜2017年頃
正直、数年前まではあまり取り扱ってこなかった産地でした。取り組もうとしなかった?そんなことはありません。長年に渡り目を配り続け、なかには優れたサンプルもいくつか手にしてきましたが、残念ながら経時劣化しやすいと予測されるものが多く購入を見送るケースがほとんどでした。
転機が訪れたのは2016年。当時の生豆買付担当(現社長の若林)が中米産のコーヒーが集まるカッピング会(テースティング会)に参加した時のことでした。エルサルバドルのナチュラルやコスタリカのハニーなど流行りのコーヒーに注目が集まる中、若林が立ち止まったのは他の参加者があまりいないホンジュラスのテーブルでした。


状態がフレッシュなためか渋みが強くフレーバーも穏やかだったこともあり、一見優れたコーヒーでないように感じましたが、じっくり見てみると明らかにクリーンで密度がしっかりと感じられる良質なコーヒーでした。「出来の良い年のアンティグア(サンタカタリーナ農園など)と並べても遜色ないのでは?」と衝撃を受けたと若林は語ります。
興奮を抑えられず、その場で翌年の商品化に向けて現地と一緒に取り組むことで一致しました。そうして到着したのがヘスス・ガレラス氏の手掛ける「ラ・ファルダ」や「ラ・フォルトゥナ」のコーヒーです。精製や流通の工程にまだまだ改善の余地がある上でこの十分なクリーンさと密度。お客様からの反応も上々。今後に期待せずにはいられませんでした。
【成長期】確かな手応えとエリアとしての魅力:2018年頃〜2020年頃
私達の強い関心と生産者の希望もあって産地訪問はすぐに決まりました。生産地「セルグァパ」は街から離れ山を越えながら悪路を進むこと数時間。もうこれ以上先は稜線しかない山間の小さな集落でした。精製設備はお世辞にも十分とは言えない状況でしたが、コーヒーの樹は元気そのもの。ティピカ品種やブルボン品種も多く残っていました。
現地のほとんどの生産者が集まり、品質や今後について話しました。まずは収穫の精度と精製を安定させることが重要で、それが品質に繋がり、結果として堀口珈琲もこの地域のコーヒーを買い続ける、その繰り返しが長期的なパートナーシップに発展することを伝えました。私達が買い続けることができれば、それを元手に設備の新設、更新も可能になり、彼らの生活安定にも繋がります。私達もおいしいコーヒーを日本の皆様にお届けすることができます。この時の率直な意見交換会で彼らとの距離がぐっと縮まったような気がします。
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その後、着実に良いサイクルが生まれています。熟したチェリーのような甘みが特徴的な「エル・グルーポ」。香り、質感、酸、コクもほどよくバランスに優れた「ラ・アチャソン」。骨格がしっかりしつつもエレガントな印象も醸し出す「ロス・デルンボス」。ヘスス・ガレラス氏以外の生産者のコーヒーも徐々に届くようになりました。また、今後この「セルグァパ」は最高峰のホンジュラスコーヒーを生み出す地域となる、そうした期待を込めて同国初のエリアブレンドとなる「エル・シエロ・デ・セルグァパ(セルグァパの空)」も販売し、この地域の名刺代わりの一杯として多くの方に手に取っていただきました。
【開花期】花開く多彩なコーヒー:2021年
そして2021年、ホンジュラスの良さをしっかりと備えた、高品質で個性豊かな多彩なコーヒーが同時に入港しました。優しくきれいな酸に密度のあるボディ。それらのバランスが心地よく感じられるクリーンな味わい。良質なアンティグアを彷彿とさせる、そんなホンジュラスコーヒーの醍醐味に加えて、様々な焙煎度で光る特徴もしっかりと備えていました。
初年度からセルグァパのコーヒーに触れている私達にとっては、驚きとともにとても感慨深い気待ちです。いくつものサンプル焙煎の検証を経て、それぞれのキャラクターが最も魅力的に表れると感じた焙煎度を、悩みに悩んで選び抜きました。ラインナップ数の関係で泣く泣く販売をあきらめたコーヒーもありました。 “悩むことができる”ほど、良いコーヒーでした。
ホンジュラスの未来は明るい、そう確信させるようなコーヒーたちでした。
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そして、2022年。これはもう【満開】と言ってよいでしょう!
>>満開のラインナップへ
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番外編:ホンジュラスってどんな国?
ここまでお読みいただきましたが、そもそもホンジュラスってどんな国?という方。そんな方にぴったりな記事を堀口珈琲ブランドサイトにて公開しております。同国のコーヒー生産の状況や文化・習慣について写真を交えてご紹介しております。ぜひ、こちらもご覧ください。
普段馴染みのないホンジュラスが一体どういう国なのか、雰囲気が少しでも伝わり、わずかでも身近に感じていただければ幸いです。
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