TOP > イタリアンロースト特集
- 1
-
ただ苦いだけではないイタリアンローストの魅力
イタリアンローストは当店がご用意するラインナップのなかで、最も焙煎度が深いコーヒーです。
「ただ苦いやつ?」
そんなことはありません。トロりと広がる独特な舌触り、甘苦いビターチョコレートのニュアンス、華やかさ、果実味、スパイシーさ......。
深煎りのさらに先に進むと、そこには苦みと共に多彩な表情が存在する“極深煎り”の世界が広がっています。
まるで真夜中の書斎や、深い森の中にいるような。飲み進めると心に静寂が訪れるコーヒーです。
イタリアンローストは熱烈なファンのお客様も多い一方で、最初の一歩を踏み出せないお客様がいらっしゃるのもまた事実.......。
図らずともイタリアンローストのラインナップがこれまでにないくらい充実しているのに気づき、この機会にどれか一つでも手に取っていただきたいと思いイタリアンロースト特集を企画しました。
今回の特集は素材選定から焙煎、抽出に至るまで、イタリアンローストならではのお話をご紹介します、これを機に今後の選択肢の一つに加えていただければ幸いです。
それでは、一度ハマったら抜け出せない(!?)魅力的なイタリアンローストの世界へ、皆様をご案内いたします!
ラインナップ紹介
- 定番ブレンド
#9 DENSE&TRANQUIL 200g
1,700円(税込1,836円) - 堀口珈琲定番の極深煎り。極めて深く、しっかり苦い、でも不思議と甘い、濃密なブレンド。
- タンザニア
「ブラックバーン農園」200g
1,650円(税込1,782円) - 当店を長年支えるタンザニア屈指の農園。バターのような滑らかさ 濃厚な苦みと甘み。
- ホンジュラス
「ラス・クレマス・デ・サンセバスティアン」200g
1,550円(税込1,674円) - 注目のパカス品種を極深煎りに。重量感のある質感に上品な華やかさと甘み。
- ケニア
「カイナムイファクトリー」200g
1,900円(税込2,052円) - 極深煎りに仕上げてもケニアの「華やかさ」は健在。まるで熟成された赤ワインのよう。
- ブラジル
「マカウバ・デ・シーマ農園 ナチュラル」200g
1,500円(税込1,620円) - 極深煎りの王道。極深煎りながらもバランスの良い味わい。
- 2
-
【素材】限られた素材だけが進める世界
当社のイタリアンローストは、フレンチローストよりもさらに深く煎り込む「極深煎り」ともいうべき焙煎度合いで、仕上がるコーヒーの味わいは焙煎の影響をより強く受けることになります。そのため、飲みごたえのあるおいしいイタリアンローストのコーヒーを作るには、よりしっかりと加熱されることで「そのコーヒー本来の風味」をよりよく引き出されるような素材選びがまず重要になります。
どんなコーヒーでも深く焙煎していけばいずれは焦げます。その焦げのニュアンスが比較的早く出てしまうような繊維質の柔らかいコーヒーはイタリアンローストには不向きでしょう。またコーヒーは、深く焙煎することで「スモーキー」なフレーバーを帯びてきます。スモーキーなフレーバーと調和するような複雑な香りと甘さやコクを感じさせるコーヒーでなくてはなりません。
- 3
-
【焙煎】ロースターと素材の慎重な対話
イタリアンローストを行う際、深い焙煎に耐えうる生豆を厳選する素材選びはとても重要です。そして、焙煎でも選んだ豆に対しての火力の当て方や排気の絞り方、煎り止め(焙煎を終了するタイミング)は一層気を付けなくてはなりません。
深い焙煎がなぜ難しいのかを簡単にお伝えすると、浅い焙煎よりも長い時間高温で焙煎するため、豆の中に熱が入りすぎて焦げた味(ベイクド)が出やすく、焙煎機の中に煙が充満し燻り臭(スモーキー)が味わいとして感じられやすいからです。ブレンド#9の素材のように、敢えてスモーキーなニュアンスを創る場合もありますが、“スモーキーさは出しつつも焦げ臭さは一切出さない“というのも至難の業で、ポイントとなる煎り止めの一瞬を見極めています。