基本的なホンジュラスの風味は、フレーバーに派手さはないものの、若草のような懐かしい香り、スペシャルティコーヒーのベースとなる柑橘果実の風味、そして穏やかな甘みがあります。
この共通点を念頭に以下3種類の個性の異なるコーヒーが「ROASTERS'BLEND 2025」素材として使用されています。
・セルグァパ地区のティピカ品種「エル・カンポ」
・サンセバスティアン地区のパカス品種「パトリシア」
・チャギテ地区のブルボン品種「インコモーダ」

【味わい】
・「【セルグァパ】エル・カンポ」
シルクのようなきめ細やかな質感。お手本のような明るい柑橘の果実味。アフターには爽やかな柑橘と華やかなフローラルの香りを漂わせながら、最後まで澄み渡るようなクリーンさでフィニッシュしていきます。今年のホンジュラスの中で最もクリーンカップに優れたコーヒーです。

・「【サンセバスティアン】パトリシア」
ほどよく厚みのある口当たり。果実は黄色い柑橘をベースに、ほのかに赤系果実の華やかなニュアンスが印象的に感じられます。甘みも豊かで、クリーミ―な質感が甘く華やかな余韻を長く持続させてくれます。少し他のホンジュラスとは異なる、個性的な味わいが感じられるコーヒーです。

・「【チャギテ】インコモーダ」
堀口珈琲が扱うホンジュラスの中でも特にボディ感が強く、濃縮感のある果実の甘みが感じられます。“マイルド”と一括りにしてしまうのがもったいないホンジュラスの味わいの豊かさを感じられるコーヒーです。パッションフルーツのような果実感がベースにありつつも、どこか妖艶さも感じさせます。

【抽出のコツ】
ハイローストは明るく快活な酸味や華やかな香りを「かろやか」に楽しむ浅煎りのコーヒーです。濃くいれすぎるときつい味になってしまうので、抽出は「さらっと、かろやかに」が基本です。

注ぎ始めは少量の湯を静かに注いで粉にお湯を浸透させ、20秒前後でサーバーに抽出液がポタポタ落ち始め、注ぐ量を少しずつ増やして40秒前後で抽出液のポタポタが線状になるように。 その後は表に記載の抽出時間くらいで目標の抽出量に達するよう注ぐペースを早くしていきます。

まずはロースターズブレンドを飲み、つぎに素材一つ一つの味わいを確かめたら、ロースターズブレンドに戻ってみてください。香りや味。口あたりや舌触り。味わいのうつろい、余韻の長さ。細部に目を凝らしてみると、飲むたびに新しい発見があるはずです。

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