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インドネシア 「マンデリン "パンタンムサラ"」 シティロースト 200g

1,850 (税込1,998 円)

ポイント : 59

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アチェ州から初登場のマンデリン
シルキーな触感と柑橘果実のニュアンス

堀口珈琲のマンデリンといえばかつては「LCFマンデリン」、近年は現在も販売中の「マンデリン“オナンガンジャン”」です。 昨年公開したマンデリン特集では素晴らしいマンデリンが絶滅の危機に瀕しており、その主な要因として「伝統品種の喪失」という状況をお伝えしました。 そうした中で伝統品種単一ロットである最高品質のマンデリン「オナンガンジャン」を継続できるようにワークしながら、他の地域でも質の高いマンデリンを探し求める中で出会ったのがこちらの「パンタンムサラ」です。

このコーヒーが生産されるパンタンムサラ村は「オナンガンジャン」の生産地・北スマトラ州の北側に位置するアチェ州にある村落です。 標高1,500mを超える同国内では比較的標高の高いエリアにおいて、農園を営み自ら精製まで施すヘンドラ氏。複数の品種・精製のコーヒーを生産されていますが、今回お届けするのは伝統品種ティピカだけに限定しスマトラ式の精製を施したロットです。しっかりクリーンで、オナンガンジャンとは異なる個性を備えた期待のマンデリン。今後の展開に期待しつつ、まずはその味わいをお確かめください。

POINT

 初登場のマンデリン
 シルキーな触感と柑橘果実のニュアンス
 マンデリンファンの方はマストです

ブレンダーコメント

シティローストながら濃縮感のある風味で、シルキーな触感が余韻まで心地よく感じられます。柑橘果実を中心にほのかに赤系果実や南国果実のニュアンスも備わったジューシーさが特徴です。

ブレンダー
田中圭祐

販売予定期間

2025/06/25 〜 2025/7月上旬
※上記の日程は在庫状況などにより予告なく変更する場合がございます。※上記の日程は在庫状況などにより
予告なく変更する場合がございます。

産地情報

生産者:
ヘンドラ氏
地域:
アチェ州中アチェ県ペガシング郡パンタンムサラ村
標高:
1,559m
品種:
ティピカ
精製:
スマトラ式

産地の紹介

「マンデリン」とは一般的にインドネシアのスマトラ島の北スマトラ州とアチェ州で栽培されたアラビカ種、とされています。 生産量はそれほど多くなく希少で高価なコーヒーというイメージが持たれる一方で、たくさんの自家焙煎店やネットショップが扱う人気ブランドとしての地位も確立しています。

マンデリンの人気と優れた品質を下支えしてきた根本には、アラビカ種ティピカ系の伝統品種の存在があります。ネガティブな風味が出にくく、スマトラ島の生産環境によってもたらされるマンデリンの個性がきれいに表れやすい品種であるからです。 しかしながら、近年では世界的コーヒーチェーンによる旺盛な需要に応える形でハイブリット品種(※)への植え替えが勧められ、伝統品種のマンデリンは絶滅の危機に瀕しています。
※サビ病に強いカネフォラ種とアラビカ種の自然交配品種や、その自然交配品種との交配により耐病性と生産性を獲得したアラビカ種の品種

インドネシアは世界最多の島嶼を抱える国です。約1万3,000もの島々で構成されていて、東端の島から西端の島まで距離が約5,000キロメートルもあります。この距離はアメリカの東海岸と西海岸の端を結ぶ距離と同じくらいと考えると、インドネシアがどれだけ広大かわかります。 今回の舞台は同国西部に浮かぶスマトラ島です。なかでもマンデリンの産地は島の北部に位置しています。

マンデリンの産地、北スマトラ州とアチェ州です。
スマトラ島では19世紀末に発生したさび病(コーヒーノキの病気)の甚大な被害によってアラビカ種ティピカ系の伝統品種クラシックスマトラはほぼ消失してしまいましたが、北部のトバ湖周辺(地図の中央付近)の標高が高いエリアにさび病の難を逃れたクラシックスマトラが生き残っているのが発見され、マンデリンは絶滅の危機を免れました。

マンデリンの人気と優れた品質を下支えしてきた根本には、アラビカ種ティピカ系の伝統品種クラシック・スマトラの存在があります。ネガティブな風味が出にくく、スマトラ島の生産環境によってもたらされるマンデリンの個性がきれいに表れやすい品種であるからです。 残念ながら、その伝統品種クラシックスマトラが、いよいよ絶滅の危機に瀕しています。その理由は、ハイブリット品種(※)への植え替えです。
※サビ病に強いカネフォラ種とアラビカ種の自然交配品種や、その自然交配品種との交配により耐病性と生産性を獲得したアラビカ種の品種

日本のみならず欧米でも人気のマンデリンは慢性的に供給不足の状態にある中、1979年にスマトラ島に生産性の高いハイブリッド品種が持ち込まれると、そうしたマーケットの需要に応える形でハイブリッド品種への植え替えがハイペースで進められてきました。
ハイブリッド品種は病害に強く生産性が高い(=収量が多い)というメリットがある反面、お酢のような質の酸味や渋み、穀物臭、重たい苦味といったネガティブな風味が出やすいデメリットがあります。

その様な状況に置かれる中で、こちらの「マンデリン“パンタンムサラ”」は伝統品種であるティピカ品種だけに限定したロットです。

生産者のヘンドラ氏。10haの農園を所有してコーヒーを栽培、ウェットミルを所有しており自ら精製を施す稀有な生産者。彼が所有する農地の中でも約1/4という僅かな敷地でティピカ品種を生産しています。一定の生産規模を誇る単一生産者であるからこそ実現できる単一品種のロットです。

こちらはウェットミルの様子。伝統的なスマトラ式のみならず、ウォッシュト・ナチュラル、ハニーなどさまざまな精製を施しています。 コンテスト受賞経験もあるために顧客からのリクエストでアナエロビックといった特殊精製もやっていますが、ヘンドラ氏本人はウォッシュトやスマトラ式のコーヒーを好んでいるそうです。

今回はヘンドラ氏にティピカ品種だけに限定したチェリーをスマトラ式の精製で仕立てもらいました。ティピカ品種らしいクリーンできめ細やかな質感。爽やかな柑橘をベースにマンデリンらしいハーバルや南国果実のニュアンスも。その味わい、ぜひご体感ください。