<主任ブレンダー秦のコメント>
フローラルな香りに、柑橘やトロピカルフルーツ等を思わせるジューシーで甘い果実感。冷めてくると、スパイシーなニュアンスも顔を出します。温度の変化と共に様々なニュアンスを感じさせ、複雑な味わいをもつコーヒーです。華やかで複雑な酸を生かすべくシティローストで焙煎しました。
地域:南部諸民族州ゲデオゾーン ゲデブウォレダ ウォルカ地区ハロ・ハディ集落
標高:2,000m〜2,200m
生産者:ハロ・ハディ集落の農家
品種:在来品種
精製:発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト

こちらがウォルカウォッシングステーションです。当店生豆バイヤーの若林が現地を2回訪れています。
吹きっさらしのままですと徐々に脆くなってきてしまうため、精製が行われない期間は分解して屋内に保管しておきます。
2回目に訪れた際には乾燥させている現場を見学することができました。

現地のスタッフとも積極的にコミュニケーションを取る若林。(ただ手伝わされているだけでしょうか?)
運搬用の大きなざるのような道具も保管されています。
使用時はこのようになります。

コーヒーチェリーから果皮や果肉の一部をそぎ落とすパルパーは非常に清潔な状態でした。

2回目の訪問では周辺の集落へも足をのばしました。
こんな道はまだまだ序の口。今回販売する4集落へも向かいましたがウレインチニーチャ集落だけは道があまりに険しく徒歩で往復する時間もなかったため断念しました。

各農家が庭先や近くの農地でコーヒー栽培しています。ここで収穫されたものをステーション(精製施設)へ持ち込みます。

この特徴的な家はエチオピアではよく見られる形式の家です。中はこのように(写真下)なっています。一本の大黒柱が立ち、周りを細めの木で囲っています。
現地の生産者の方の協力もあり、2回の訪問でついにエチオピアにおいて集落単位の商品化まで辿り着くことができました。加えて期待通り、ハイからフレンチ、様々な焙煎度で個性が光るほど風味に違いも出ました。この地にこの先どのような進化、深化があるか、今後も目が離せません。