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コスタリカ 「【ロス・クレストネス】エル・アルト」 フルシティロースト 200g
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このミルなくしてコスタリカは語れない
花のような甘い香りに優しい酸と甘み
"チリポ"のみならず、今や当店の"コスタリカ"を支える存在となった【ロス・クレストネス】マイクロミル。このミルなくして当店において同国のコーヒーが躍進することはあり得なかった、と言っても過言ではありません。2008年に同ミルで精製されたコーヒーのサンプルが届き、あまりの出来の良さに僅か5バッグしかありませんでしたが即購入を決断したのが始まりです。その豆こそが今回販売する農地「エル・アルト」のものでした。
以降、共により良いコーヒーを目指すパートナーとして毎年欠かさずに購入しており、思い入れもひときわ強い農地です。当初から品質の高さには目を見張るものがありましたが、収入の一部を積極的に設備に投資して品質の安定化を図り、また、農地も開拓して生産量の増加に努めるなど、他の農家も目標とする理想的な生産者として着実に力を付けています。
産地の紹介
今後ますますコスタリカの高品質コーヒーを牽引する生産エリアになるのでは、と期待しているチリポ地域。首都を擁し、海岸線に沿って南東方向に伸びるように広がるサン・ホセ州の東端に位置しています。ここはコスタリカ最高峰のチリポ山に抱かれた、都市部とは違い山と森が大部分を占める自然豊かな地域です。ここ数年、当社でも積極的に扱うようになったエリアであり、【ロス・クレストネス】を筆頭に【インペリオ・ロホ】や【コラソン・デ・ヘスス】など続々とマイクロミルが設立されています。ICAFE(コスタリカコーヒー協会)の生産エリア区分においてこの地域はかつて「ブルンカ」と呼ばれており、主に汎用品のコーヒーを生産するエリアとして認知されていました。
しかし、2000年代初頭から一部の生産者のなかで付加価値を付けた高品質なコーヒーで市場に打って出ようという機運が高まりました。小規模農家がミルの設立資金を集めコーヒーの買い手を探すのは非常に大変なことですが、情熱と努力をもってあきらめず活動を続けたこと、さらに政府の施策やNGOの協力もあり、今では高品質なコーヒーを生産するエリアとして非常に注目されています。堀口珈琲は日本のロースターとして初めてチリポに足を踏み入れ、以降も二人三脚で良いコーヒーのために努めてきました。
販売予定期間
2023/4/3 〜 2023/7月下旬
※上記の日程は在庫状況などにより予告なく変更する場合がございます。※上記の日程は在庫状況などにより
予告なく変更する場合がございます。
産地情報
- 生産者:
- グレース・カルデロン・ヒメネス氏
- 地域:
- サンホセ州ペレスセレドン市リバス地区ピエドラ
- 標高:
- 1,875〜1,920m
- 品種:
- カトゥーラ
- 精製:
- 機械的にミューシレージを除去するウォッシュト
クレストネスミルがあるピエドラ集落を農園から撮影しました。南にある町リバスから入るルートと山越え谷越えの北側から入るルートがあります。
この地域の特徴として、午前中は日が差しているのですが、午後になると雲や霧が立ち込めて日光を遮ります。撮影した日も最初は晴れていたのですが、次第に雲がでてきました。
エル・アルト農園を管理しているグレース・カルデロンさんと夫のエウヘニオさんです。行くたびに毎回おもてなしをしてくださいます。
グレースさんはクレストネスのなかでも中心人物。一昨年は日本にも来ていただきました。緊張しいなのか、カメラを向けるとあまり笑ってくれません。
かわいいお子さんもいるようです。
ここからは農地「エル・アルト」の様子です。ここではカトゥーラ品種を栽培しています。標高1,800m〜1,900mの非常に高標高な土地です。名前の由来にもなっているだけありますね。(Alto="高い"の意)
ここでも午後になると雲や霧が出てくることが多くあります。同じ角度から撮影した写真です。視界がほとんど奪われてしまいます。
20年前にエウへニオさんが農地を取得し、その5年後に初めてコーヒーが植えられました。その後、新たな農地を取得したり、牧草地であった土地も栽培を始めて生産エリアを拡大した結果、現在はほぼ全域がコーヒー農地に変わりました。
見事なまでに赤く熟したコーヒーチェリー。別の農地では、土地に合う品種の選定のために試験的にティピカ・メホラード、カトゥアイ、ビジャ・ロボス、ゲイシャなどの品種を少量植えています。
ここからはクレストネスミルのご紹介です。ここで収穫されたチェリーの果肉を削ぎ落した後、ミューシレージリムーバー(機械式)によって豆を覆う粘着質(ミューシレージ)を除去します。驚くべきはこの清潔さです。隅々まで非常に丁寧に清掃されています。
ここまで清潔なミルはなかなかありません。経年劣化はありますが、一粒のチェリーも一かけらのパルプ(果肉)も落ちていません。
そして乾燥場に運ばれます。多段式の乾燥棚とパティオを使い分けていますね。乾燥棚は多いところでは5段になっており、乾燥の進行によって細かな高さ調節が行われています。5段は他のウェットミルでもなかなかありません。
乾燥後のパーチメントコーヒーを保管する倉庫です。ここもしっかり農園ごと、ロットごとに管理されています。
コスタリカの主要な生産地域から離れたチリポを一躍有名にしたクレストネス生産者組合。グレースさんはその中心メンバーです。彼らの成功を目の当たりにし、新世代のミルがこの地域にも設立され始めました。いずれタラスに肩を並べる有名な高品質コーヒーの産地となると予想する輸出業者もいて、コーヒー産業の発展に伴う農村地帯の形成が進むことも予想されます。