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インドネシア 「オナンガンジャン」 フルシティロースト 200g



 

"もうひとつ"のマンデリン
複雑な酸とコクが織りなす重層的な世界

<生豆バイヤー若林のコメント>

19世紀末に発生したさび病(コーヒーノキの病気)の甚大な被害とその後の耐病性品種への植え替えにより、マンデリンの産地であるスマトラ島では当時栽培されていたティピカ系の品種はほぼ消失してしまっています。ただ、そのなかでもスマトラ島北部トバ湖周辺の標高の高い地域では細々とではあるものの同品種が残っている所があり、当社が誇るLCFマンデリンもこの残された品種を主体にしています。

今回紹介するマンデリンの「オナンガンジャン」という名前にはふたつの意味があります。ひとつはオナンガンジャンという地域で栽培されたコーヒーであるということ。もうひとつはオナンガンジャンというティピカ系品種だけを集めてもらったロットであるということです。位置としてはLCFマンデリンのリントン・ニフタから見て南西に位置し、リントンマンデリンと総称される生産地の一部に属します。

同品種はこの地域でわずかに生き残っていた程度ですので、今回の商品を作るにあたり各農家には該当の樹に目印をつけてもらっています。この地域は小規模な農家が多く、その農家の農地には必ずしもティピカ系品種だけが植えられているわけではないのです。単一品種のみで構成されたロットを実現するため、多くの農家に目印作戦に協力してもらいました。

このコーヒーを味わう際には、ぜひ酸の質と香りに注目していただきたいと思います。その複雑さは一言では表しにくく様々な表現ができると思いますが、LCFマンデリンとはまた異なる質のものであることは間違いありません。口当たりもLCFマンデリンと比較するとややジューシーな方向にふれているように感じます。このマンデリンをロースター小林がどう仕上げるか非常に楽しみです。




【賞味期限】 豆のまま:60日 粉に挽く:30日

インドネシア 「オナンガンジャン」 フルシティロースト 200g

商品コード : cfe00308
価格 : 1,400 円(税込1,512 円)
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<ロースター小林のコメント>

堀口珈琲の看板商品のひとつ『LCFマンデリン』とほど近いエリアから、カップキャラクターの異なる優れたコーヒーを入荷しました。実はこのオナンガンジャンという地域のコーヒーを過去にも扱っているのですが、今回ご紹介するものは当時より格段に品質が向上しています(そのあたりの背景は生豆バイヤー若林のコメントをご参照ください)。ハーブやスパイスのニュアンスに加え、柑橘の酸やメロンのような甘みが実に印象的。LCFマンデリンのような粘性のある質感とは異なりますが、クリーンで滑らかな舌触りも心地よく感じられます。果実味と触感双方の特徴をお楽しみいただきたくフルシティローストに仕上げました。
 

地域:北スマトラ州フンムバン・ハスンドゥタン県オナンガンジャン
標高:1,400m程度
生産者:オナンガンジャンの農家
品種:オナンガンジャン(ティピカ系伝統品種。クラシック・スマトラの1つ)
精製:スマトラ式

インドネシアは世界最多の島嶼を抱える国です。約1万3,000もの島々で構成されていて、東端の島から西端の島まで距離が約5,000キロメートルもあります。この距離はアメリカの東海岸と西海岸の端を結ぶ距離と同じくらいと考えると、インドネシア国土がどれだけ広大な範囲かがわかります。今回の舞台は同国西部に浮かぶスマトラ島です。なかでもオナンガンジャンは島の北部に位置しています。


オナンガンジャン地区はトバ湖の南、黄色の〇で囲った部分です。近くにはLCFマンデリンのコーヒーを栽培している農家が集まる地域リントンニフタとパランギナン(赤い〇で囲っている地域)もあります。赤い矢印で示したメダンとパラパット(地図では「プラパト」と表記)はこの辺りを訪れる際の中継地です。メダンまでは飛行機で行けますが、そこからはひたすら車での移動です。トバ湖に向かうにつれて標高も上がっていき肌寒くなっていきます。


こちらがトバ湖。中心にサモシール島という島が浮かんでいます。手前の島ではなく左奥にうっすら見えているのがそれなので、湖がどれだけ大きいかお分かりいただけるはずです。


オナンガンジャンを栽培している農家の様子です。農家では収穫から一時乾燥までを行います。まず、収穫したチェリーの果肉を取り除きます(画像下)。そこから約12時間のドライファーメンテーションにかけてミューシレージを自然発酵させ、その後水洗を経て一時乾燥に進みます。


写真はまだ若い樹ですが、オナンガンジャン品種の樹には目印をつけてもらっています。この地域は小規模な農家が多く、その農家の農地には必ずしもティピカ系品種だけが植えられているわけではないので、すべてオナンガンジャン品種のロットを実現するため、このような取り組みを行っています。


三次乾燥の様子です。乾燥ムラが出ないよう定期的に撹拌しています。急なスコールがあるインドネシアでは乾燥中も豆の状態には細心の注意を払います。