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ホンジュラス 一覧

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中米屈指の生産量を誇るコーヒー生産国ホンジュラス。
堀口珈琲は高いポテンシャルを備えたセルグァパ地域を中心に
スペシャルティコーヒーづくりに取り組んでいます。

ホンジュラスの風味傾向

スペシャルティのクオリティと呼べるホンジュラスコーヒーは、
きれいな柑橘のニュアンス
ほどよい甘みとコク
ほのかに香るフローラル
バランスが良く、マイルドな印象
といった「中米の基本風味」とも言うべき味わいに、
若草、ハーブといった「爽やか」なニュアンス
(イレギュラー的に)赤系果実/南国果実/黒系果実といった果実のニュアンス
が加わります。

浅めの焙煎度では柑橘の果実感やフローラルを爽やかに楽しむことができ、
焙煎度が深まるにつれなめらかな口あたりやしっかりとした甘みが現れ、
深煎りの領域では充実した風味でありながらも軽やか・エレガントな深煎りに仕上がります。

産地紹介

中米一の生産量を誇る
コーヒー産地 ホンジュラス

カリブ海に面した中米の国ホンジュラス。世界で第6位のコーヒー生産量を誇るコーヒー生産大国です。中米においては圧倒的1位で、ホンジュラス一国でそれ以外の中米の国の生産量を足した量とほぼ同じになるほど。

一方で中米における“スペシャルティコーヒー”の中心的生産国はグァテマラとコスタリカの2カ国です。近年でこそスペシャルティの取り扱いが増えてきたものの、今も昔もホンジュラスは高い品質を産出する国ではなく“量”で勝負するコーヒー生産国です。その背景には国がおかれている経済状況も影響しています。

コーヒー生産を取り巻く
国の経済的背景

ホンジュラスの経済は伝統農業+衣料品などの繊維加工の下請け製造業という発展途上国によく見られる基本構造で、貧困率は60%を超えます。他の産業が発達していない同国にとって農業は経済を支える重要産業で、農村部の経済にとってコーヒーは生命線とも言える産品です。こういった状況下では“質”を追求するよりも“いかに量を作るか”が重要になります。

コーヒー生産において“質を高める”ための知識・技術は整備されにくく、流通の面においても品質関係なく混ぜられて“量”の商品として流通されてしまう状況があります。

高いポテンシャルを備えた
「セルグァパ」地域との出会い

そんな“量”の産地ホンジュラスにおいて、堀口珈琲は2016年から“質”を追求した「スペシャルティ・ホンジュラス」づくりに取り組んでいます。きっかけはセルグァパ地域との出会いです。セルグァパは標高が高く、質の高いコーヒーを生産できるポテンシャルを備えていながら“量”の商品としての流通を余儀なくされていた地域です。

現地輸出業者と同地域の生産者たちがスペシャルティコーヒー生産に挑戦しようと試験的に栽培したサンプルに偶然出会い、その風味に衝撃を受け、堀口珈琲は日本のロースターとして初めてセルグァパ地域に足を踏み入れました。

標高が高く伝統品種が多く残る山奥の産地

セルグァパ地域が質の高いコーヒーを生産できるポテンシャルを有する理由の一つは「品種」です。コーヒーが国の経済を支える重要な産業であるホンジュラスでは、ハイブリッド品種(※)の開発・植え替えが積極的に進められ、クリーンな風味に仕上がりやすい「伝統品種」の減少はどの生産国よりも早く進みました。
※カネフォラ種と交配し耐病性や生産性を獲得した品種

しかし、セルグァパ地域は標高が高いために病害の影響が少なく、そもそもアクセスが悪すぎる立地であるが故にハイブリット品種が流入しにくく「伝統品種」がまだ多く残っています。“質を高める”ための知識・技術を整備すれば、優れたコーヒーを生み出すことができる生産環境です。

スペシャルティ・ホンジュラスづくり

セルグァパ地域においてスペシャルティと呼べるクオリティのホンジュラスコーヒーを作るべく、私たちが黎明期にまず行ったのは、現地を訪れて生産者たちと顔を合わせて目指すべき方向や品質マインドを共有したこと、そして「良い品質のコーヒーを適切に評価してしっかりと買い付ける」ことです。スペシャルティコーヒーづくりにチャレンジし始めたセルグァパ地域において、私たちが先駆け的にマーケットとしての役割を担いました。

私たちが買い付けることによって得た資金を原資に加工設備の改修や乾燥場の新設といった品質向上のための取り組みに投資することが可能になり、年を重ねるごとに着実に良いサイクルが生まれていきます。

飛躍する堀口珈琲の
ホンジュラス

堀口珈琲とセルグァパ地域との取り組みが軌道に乗りだし、品質もみるみる向上していくのを契機として、セルグァパ近隣エリアにおいてもスペシャルティコーヒーの生産に舵を切るべく知識や技術が整備されはじめます。2022年以降はセルグァパ以外にも、近隣のサンファニーヨ地区、サンセバスティアン地区、チャギテ地区、ピカーチョ地区からも素晴らしいコーヒーが続々と届き始めました。

2017年に1地域の1生産者のコーヒーから始まった堀口珈琲のホンジュラス。今では年間を通してさまざまな地域のさまざまな生産者のコーヒーを楽しめるスペシャルティ産地として発展しています。

堀口珈琲のホンジュラス代表的な商品の紹介

エル・シエロ・デ・セルグァパ

堀口珈琲のホンジュラス、その発展の中心地「セルグァパ」地域のコーヒーです。集落に住む約35の小規模生産者のコーヒーから、クリーンが担保されていてスペシャルティ・ホンジュラス“らしさ”がカップに表れているものだけを毎年厳選し、複数生産者のコーヒーを集めて商品化しているエリアロットです。堀口珈琲のスペシャルティ・ホンジュラスの看板商品であり、セルグァパ地域の名刺代わりの一杯といったところです。

明るい柑橘果実のニュアンスに、ほど良いコクと甘み。スペシャルティ・ホンジュラスらしいバランスに優れたコーヒーです。

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