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“キリマンジャロ”の名で愛好されてきた生産国タンザニア。 中でも北部「ンゴロンゴロ」エリアのコーヒーは 力強さとバランスの良さを兼ね備えた風味が特徴的です。
1,900 円(税込2,052 円)
柑橘主体の果実が豊かに感じられるのがタンザニアのベースの風味です。 柑橘の種類は緑や黄色ではなくオレンジ色。東アフリカらしい濃縮感や力強さはあるものの、ケニア産のような濃縮感!力強い!ではなく、“程よい”というイメージ。 中米のマイルドコーヒーをやや力強くしたバランスです。 浅めの焙煎度ではフローラルな香りや豊かな柑橘の果実味を程よい濃縮感の中で味わうことができます。焙煎度が深くなるにつれ質感の粘性や甘みは増し、最も焙煎度が深いイタリアンローストでは力強くも華やかな唯一無二の極深煎りコーヒーをご堪能いただけます。
アフリカ大陸東側に位置するタンザニア。北にケニア、西にルワンダ・ブルンジといったコーヒー生産国と国境を接しています。北部にはアフリカ最高峰キリマンジャロ山(5,895m)や世界遺産にもなっている「ンゴロンゴロ自然保護区」などを有する自然豊かな環境が広がっています。 タンザニアのコーヒーといえば“キリマンジャロ”が有名ですが、日本ではタンザニアのほぼ全域で生産されたアラビカ種のコーヒーを“キリマンジャロ”という銘柄で扱って良いことになっています。銘柄だけが一人歩きしている、そんなコーヒーの1つです。
タンザニアは南部のムベヤやムビンガ、西部のキゴマ、北部ではキリマンジャロ山周辺のアルーシャやモシが有名産地として挙げられますが、堀口珈琲が注目し続けてきたのは北部の「ンゴロンゴロ」地域です。 ンゴロンゴロクレーターを囲う外輪山やクレーターの南側に位置するオルディアニ山の山麓部分にコーヒー生産エリアが広がっています。 インパクトのある味わいが偏重的に評価される近年のスペシャルティ市場の中で、「繊細で滋味深いおいしさ」「バランスのとれた端正なおいしさ」といったスペシャルティコーヒーらしさを維持する貴重な産地です。
地域のランドマークである「オルディアニ山」(標高3,188m)。そして、世界で2番目に大きいカルデラ「ンゴロンゴロクレーター」の盆地部を囲う外輪山(標高約2,400m)。ンゴロンゴロには広大で高標高な地形が広がっています。 コーヒー農地はオルディアニ山とそれに連なる外輪山のスロープの下部、1,500mくらいから1,900m付近にかけて広がっています。スペシャルティコーヒーにとって全域的に標高が高いことは、そのまま地域全体のポテンシャルが高いことを表します。きれいで豊かな柑橘や力強さの一端は、この総じて高い標高がもたらしていると言ってよいでしょう。
ンゴロンゴロには、この地域でコーヒー農園が開かれた1920年代に植えられたティピカ・ブルボン系品種、1930年代・40年代にリリースされたブルボン系選抜品種のSL28やKP423が多く残されています。現地に広がる風景は他の多くの産地ですでに失われてしまったもので、「伝統品種の保管庫」とも呼べる貴重な地域です。 産地の個性を楽しむというスペシャルティコーヒーにおいて、雑味のないクリーンな風味に仕上がりやすく、ニュートラルな風味で産地の個性を鏡のように映す「伝統品種」は貴重な存在です。
恵まれた「生産環境」と、生産環境を鏡のように映す「伝統品種」。そして、その個性を邪魔してしまう雑味をもたらさない「精度の高い精製」も重要な要素です。 タンザニアはウォッシュト精製の産地です。生産エリアや生産者の規模などによってその精度はまちまちですが、コーヒー生産の歴史が古いンゴロンゴロには自身のウェットミル(精製施設)を所有する名門農園が複数存在し、しっかりした設備と経験に裏打ちされた精度の高いウォッシュト精製を施し続けてきました。程よい規模で品質と量の双方を両立している、安定的に高品質な生豆を供給してくれる、そんな農園が集まっています。
タンザニア・ンゴロンゴロ地域屈指の優良農園「ブラックバーン農園」。私たちが最も信頼を寄せるパートナー農園の一つです。オルディアニ山の西側斜面、標高1,900m前後の恵まれた生産環境で、伝統品種「ニアサ(ティピカ)」の栽培を継続しています。農園主のミハエル・ゲルケンさんは品質向上にとても真摯な方。その姿勢はコーヒーの生産、精製に留まらず、焙煎をして品質をチェックし、同国内での販売まで手掛けるほど。オレンジを思わせる明るい酸、しっかりとしたコク、甘い余韻。力強さと飲み心地の良さ・華やかさまでも兼ね備えた素晴らしいコーヒーです。
タンザニア・ンゴロンゴロ地域の名門「ハイツ農園」。堀口珈琲が取り扱うのは農園の最上部区画に位置する「ブルーリボン」区画で栽培されているブルボン品種のコーヒーです。2023年から取り扱いを開始し、その「力強さ」と「濃縮感」で堀口珈琲におけるタンザニアの新定番として注目を集めています。堀口珈琲が取り扱う数あるラインナップの中でも、その重量感のあるしっかりとしたコクは随一です。
東アフリカの名産地であるタンザニア。同国の「ンゴロンゴロ」エリアはグァテマラのアンティグアエリアと並び超重要地域として注目しており、今年の8月には実際に現地へと足を運びました。今、この産地にスポットライトを当てる理由とは?
掲載期間 2024/11/15〜2024/11/30
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