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主都はテグシガルパ。人口は約100万人です。原住民の言葉で「銀の山」という意味で、かつては銀および金鉱業の中心地でした。年間通して平均気温が18℃〜22℃なのでとても過ごしやすい気候。たしかに、いつの写真を見返しても皆さん半袖です。
ちなみに、テグシガルパ唯一の日本料理屋「usami(宇佐美)」もあります。知人がやっておりますのでお越しの際はぜひ。


宗教は他の中米の国と同じくカトリックのキリスト教が多数派です。テグシガルパには巨大なイエス像もあります。


残念ながら日本から直行便はありません。乗り継ぎが必要で、所要時間は22〜33時間。行くだけでも一苦労な遥か彼方の遠い国です。こちらはテグシガルパにあるトンコンティン国際空港。現在はきれいになっていますが、30年前は入国審査も銭湯の番台みたいだったそうです。日本では考えられませんが、"無事に"着陸するだけで拍手と歓声が起こります。ちなみに滑走路が足りないため、まれに芝生に乗り上げることも。


小学生のころに再訪した際の記憶では、町中で爆竹が鳴り、市場では豚の頭が無造作に並べられているなど、幼心に怖かった思い出があります。それでも、みなさんとても親切で明るく、「Que bonito!(かわいいね!)」と声をかけてくれました。私の母が言うには、怖そうな人も多かったけれど、みな赤ちゃんや子供、妊婦さんに対してはとにかく優しかったそうです。


サッカースタジアムもあります。ホンジュラスではサッカーは国技になっていて、みなさんとても熱狂的です。熱狂過ぎてエルサルバドルとの間にサッカーが引き金となって戦争が起こるほど(俗に言う「サッカー戦争」)。最近ではワールドカップの北中米カリブ海予選でも上位に食い込めるようになり、2010年南アフリカ大会では本選出場を果しています。


残念ながら今でも治安が良い国とは言えません。外務省が公表している危険レベルでは「レベル1〜2」。不要不急の渡航が禁止されているエリアが多くあり、世界で最も人口当たりの殺人発生率の高い国でもあります。近年ではマフィアの他に少年ギャング集団「マラス」が勢力を広げ問題になっています。これらについては工藤律子氏の著書『マラス 暴力に支配される少年たち』や2009年に公開された映画『闇の列車、光の旅』で詳細に知ることができます。コーヒー産業が発展してきた明るいニュースがある一方で、暗い現状も依然としてあるのです。


食文化で外せないのがこのトルティーヤ。すり潰したトウモロコシを焼いて作る中米の伝統的な食べ物です。来客があると大体出します。これでお肉や野菜、豆類などを包んで食べるのですが、地域によって中身の具材が変わるのも面白いです。皆さんそれぞれ"おふくろの味"があるのでしょうか。日本でも材料は手に入ります。手軽に異国文化を感じられるのでおすすめですよ。


ちなみにイグアナも食べるそうです。私は記憶がありませんが、両親はささみのようでなかなかいけると言っています。。。


彼らはとにかく音楽好き。特にカリブ海側では太鼓やマリンバを使う民族音楽が定着し、独特な文化を形成しています。


こちらは「ピニャータ」と呼ばれる中南米のお祭り。子供の誕生日などにやることが多いイベントです。お菓子を沢山詰め込んだ人形をつるし、下から棒などで叩きます。そこで空いた穴から落ちてくるお菓子を取り合うのです。日本でもインターネットなどで作り方が紹介されていますので、ぜひお子さんの誕生日にやってみてはいかがでしょうか。かなり盛り上がりますよ。


中流〜上流家庭や外国人居住区では、家事をしたり子どもの面倒をみたりするお手伝いさんを雇うのが一般的です。私の家には学生のお手伝いさんが来ていました。彼女の授業参観に私の両親が代わりに出るなど、家族のような関係で、私はとても懐いていたそうです。いつかまた再会できたら嬉しいです。


いかがでしたでしょうか。正直貧しい国ではありますが、人々は優しく、熱く、そして必死に生きている国です。今回ご紹介するコーヒーはこんな国からやってきました。普段馴染みのないホンジュラスが一体どういう国なのか、雰囲気が少しでも伝わり、わずかでも身近に感じていただければ幸いです。
※カリブ海沿いにはリゾートもありますので、新婚旅行などにぜひご検討ください。