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【 千の丘を持つ国"ルワンダ" 】

万が一、そもそもルワンダってどこ?という方がいらっしゃるかもしれませんので、まずは簡単な紹介から。その後、今回の視察の様子をご紹介いたします。



ルワンダは人口1,000万人ほどの小さな国です。面積はほぼ四国と同じくらい。「千の丘を持つ国」と呼ばれるほど山が多く、標高の高い土地が広がっています。また、野生のゴリラが有名で、現地ではトレッキングツアーが組まれているほどです。


ルワンダでは乾燥地帯を除き、ほぼ全域でコーヒーが栽培されています。全国的にブルボン系の品種を扱う農家がほとんどです。エリアは大きく分けて3つ。東部でも一部コーヒーを生産していますが、今回は割愛いたします。

紫の地域:
 キブ湖沿いに多くのウォッシングステーションが建設されています。雨の多い土地で、低地から高地までたくさんの農園があります。

緑の地域:
 標高が高く寒暖差も十分ある土地ですが、人口も少ないため生産量は多くありません。一部エチオピア由来のハラー品種と呼ばれる品種を扱っている農家も。

赤の地域:
 ガスーラ集落のあるエリア。なかでもでフイエ郡とニャマガベ郡はコーヒー栽培に最適な標高、雨量、気温が得られる土地として同国内でも有名です。
※ニャマガベ郡は以前販売した「ニャミラマ」の集落がある郡です。


こちらが首都キガリ。人口は約120万人。ルワンダの政治経済、商業における中心都市です。サイクルタクシーがとんでもなく多く、車も通るわりに信号はないそうです。みなさん上手く避けながら進んでいきます。
ちなみに、今回現地へは日本→ドーハ(カタール)→エンテベ(ウガンダ)→キガリの行程で行き、20時間ほどかかっています。行くだけでもなかなか骨が折れます。


まずはガスーラ集落に向かいます。ご覧の通り、道がしっかり舗装されています。ポツポツと大きなビルが立ち並ぶキガリの街並みを見てもわかりますが、1990年代初頭に起こったルワンダ紛争から、経済的にも徐々に立ち直り始めています。


千の丘を越えて。ルワンダ全域に当てはまることですが、中米のように急峻な山が並ぶというよりは、標高の高いところで丘があちこちに盛り上がるような地形をしています。


ガスーラ集落近くに到着しました。このように農地付近までしっかりとした道が続く産地はなかなかありません。コーヒー豆の速やかな輸送にとっても、インフラ整備は非常に大切な要素です。


今回案内していただいたのがこちらの2人。左の女性はディアン・トゥイセンゲさん。コアカカ協同組合の農業技官です。農業技官はコアカカの所有する3つのウォッシングステーション(カランビ、ムガンザ、ガセチェ)にそれぞれ1人いますが、彼女はそのチーフです。右はコアカカマネージャーのサファリさん。財務処理から農業指導まで、実務分野を担う組合の運営には欠かせない方です。


農地視察はほどほどに現地交流を楽しむ小林。ガスーラ集落の詳しいご紹介は各商品ページ譲りまして、次はカランビウォッシングステーションの様子をご紹介します。







【 カランビウォッシングステーション 】

コアカカ協同組合が所有する精製工場です。全部で3カ所ありますが、今回小林が主に視察したのはこちらのステーション。今回販売する「ガスーラ」をはじめ、周辺で収穫された多くのコーヒーが集まります。高品質なコーヒーを生み出す秘密に迫りましょう。



カッピングルームが新設されていました。ここで日々精製されたものの品質をチェックしています。視察中の小林もカッピングに参加させてもらいました。


視察している時期は丁度収穫期ということもあり稼働現場を見ることができました。ここからは精製の流れを追っていきましょう。この機械はフローティングタンク、ディスク式パルパー、比重選別が一体となったもので、アフリカの精製工場にはよく置かれています。


集められたチェリーは水路を通ってフローティングタンクへ投入されます。軽くて未熟なものや、熟しすぎて乾燥してしまったもの、ダメージを受けたもの、形の崩れたものなどは浮いてきます。沈んだものだけが中央のパイプを通って次の工程に進めるのです。


中が見えませんが、回転するディスクが4枚設置されています。そこを通るタイミングでチェリーから果皮と果肉が取り除かれます。圧力が弱いと取れずに出てきてしまうものもありますが、それは以降の工程ではじくのでご安心ください。


脱肉後のコーヒーは沈む速さによってグループ分けされます。速く沈んだ方が熟度が高いと判断され、沈んだ順に3つのルートに分岐します。


水路を通ってファーメンテーションタンクへ。この水路はもともとペンキ塗りされていましたが、最近タイル張りになりました。掃除が楽な上に、ペンキ剝がれもなく、より清潔に保てるようになったそう。


水を抜いた状態で12〜18時間おいておきます(ドライファーメンテーション)。この間に生豆を覆うヌルヌルした粘着物質(ミューシレージ)が分解され、ツルツルになります。実際ファーメンテーション中はカバーをかけ、温度を上げることによって発酵を促進させています。


ミューシレージが取れていることがお分かりいただけるはず。


水を入れ、再び水路へ。その間も比重選別は欠かせません。浮いたものは別のルートに回されます。しかし、いったいどんな角度でこの写真を撮ったのでしょうか。焙煎の腕はピカイチですが、写真の腕はイマイチな小林です。


こんな綺麗な水でソーキングをするところは見たことがありません。ステーションのあるキニャマカラ山から出る新鮮な湧き水をふんだんに使用しています。ここで6〜8時間おきます。
こうすることでパーチメントがきれいで明るくなり、残留ミューシレージもしっかり取り除けるとのこと。


アフリカンベッド(乾燥ベッド)へ移動。豆が濡れている間にまず未熟豆を取ります。濡れている方が未熟豆の緑色がわかりやすいのだそうです。


ディアンさんと小林。キメていますが慣れない高標高で若干顔がむくんでいます。


乾燥後は敷地内にある倉庫で保管されます。湿度対策として、袋はパレットに乗せ、壁から離して置いています。その際豆の水分値は11.5%前後で安定するよう調整。







【 あっちこっちルワンダ 】

小林が真面目に出張していたか写真をチェックしていたらコーヒー以外の写真もたくさん出てきました。せっかくですので(紹介しないと不機嫌になるので)、見ていきましょう。もう少しお付き合いください。


これはコーリャン(=アマサカ)。イネ科の植物で、料理して食べたり、イチガージェと呼ばれるお酒の原料として使用するそうです。現地を訪れた際はぜひ食べてみてください。


ホテルや高級住宅街もあります。経済の発展とともに格差も生まれ始めているのでしょうか。


ここはニュングウェの森。観光客も多く訪れる国立公園になっており、広大な原生林が楽しめます。ルワンダの土地は内戦の影響で多くの木が切り倒されてしまいはげ山となってしまっているところが多いため、このような森をもっと復活させたいと現地の人々は思っているそうです。ちなみにここはナイル川とコンゴ川の源流。アフリカNo.1とNo.2の大河に繋がる貴重な水源です。


茶畑も多くあります。コーヒー栽培は小規模農家が多い一方で、茶畑は大規模な農園で管理されている場合が多いです。生産エリアはコーヒーとも一部かぶりますが、混在はしていないそう。


2004年制作の映画『ホテル・ルワンダ』の舞台となったオテル・デ・ミル・コリン。映画はルワンダ虐殺を扱った作品です。すべてが事実を基にしているわけではありませんが、この国の歴史を知る上で避けては通れないテーマですので機会がありましたらぜひご覧ください。


とにかく現地ではとてつもない歓迎を受けたそうです。そもそも日本人が珍しいのもありますが、子供たちは人懐っこくすぐに集まってきます。...なんとなく、中田英寿を意識しているのでしょうか。


集落でもステーションでもたくさんの方が集まり、ダンスや歌で歓迎してくれました。今回の視察で深まった彼らとの絆を大事にし、より一層強固なものにしていければと感じます。