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今年も“グランレゼルバ”をお届けします
今年もグァテマラ・アンティグアのパートナー「サンタカタリーナ農園」から“グランレゼルバ”をお届けします。
「グランレゼルバきた!」という皆様。お待たせしました。この機会を逃さぬようお買い求めください。6月下旬ごろまでの販売を予定しておりますが、在庫無くなり次第の終了です。
「アンティグア?サンタカタリーナ?グランレゼルバ?」という皆様。グランレゼルバは「スペシャルティコーヒーをもっと知りたい」と堀口珈琲に辿り着いた方にマストで体験していただきたいコーヒーです。
その理由を簡潔に説明すると
・「グァテマラ・アンティグア」はスペシャルティコーヒーの“基本の風味”を体現する産地であり
・「サンタカタリーナ農園」はアンティグアにおいて随一の品質を誇る名門農園、堀口珈琲20年来のパートナー生産者で
・「グランレゼルバ」はサンタカタリーナ農園の中でも特別な区画のコーヒー
だからです。
2章で味わいを解説し、3章で商品の成り立ちを詳しくご紹介します。
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グランレゼルバの味わいと抽出レシピ
1.シティローストの味わいと抽出レシピ
グァテマラ 「サンタカタリーナ農園 グランレゼルバ」シティロースト 200g
販売価格:2,000 円(税込2,160 円)
【味わい】
口当たり柔らかく、きめ細やかで心地のよい舌触り。
フローラルや柑橘の爽やかな香りが鼻を抜けると、やがて熟度の高い蜜柑を彷彿とさせる豊かな甘みが表れます。酸味・コク・甘みのバランスを保ったまま、ほのかなフローラルを残してフィニッシュへ。
クリーンカップに優れ、アンティグアらしさが見事に配置されたシティローストです。
【推奨のレシピ】


【抽出時のポイント】
「濃すぎず、軽すぎず」バランスの良さを意識します。抽出開始から30秒前後でサーバーに抽出液がポタポタ落ち始め、注ぐ量を少しずつ増やして60秒前後で抽出液のポタポタが線状になるように。その後は表に記載の抽出時間くらいで目標の抽出量に達するよう注ぐペースを徐々に早くしていきます。
2.フレンチローストの味わいと抽出レシピ
グァテマラ 「サンタカタリーナ農園 グランレゼルバ」フレンチロースト 200g
販売価格:2,000 円(税込2,160 円)
【味わい】
程よく量感もありながら、きめ細やかさも感じられる滑らかな舌触り。
深煎りらしいしっかりとした苦味に続いて濃厚な甘みが表れ、余韻まで長く持続します。ほろ苦さと豊かな甘みの印象はまるでカラメルのようです。
香りに注目してみると、焙煎が深まってもなおフローラルや柑橘のニュアンスが顕在であることがわかります。
華やかでしっかりと甘く苦い、とても上品な深煎りコーヒーです。
【推奨のレシピ】


【抽出時のポイント】
注ぎ始めは少量の湯を静かに注いで粉にお湯を浸透させます。40秒前後でサーバーに抽出液がポタポタ落ち始め、注ぐ量を少しずつ増やして70秒前後で抽出液のポタポタが線状になるように。前半はシティローストよりもやや「じっくり」を意識します。
その後は表に記載の抽出時間くらいで目標の抽出量に達するよう注ぐペースを徐々に早くしていきます。
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サンタカタリーナ農園グランレゼルバを
マストで飲むべき3つの理由
冒頭でお話した通り、私たちはアンティグアをスペシャルティコーヒーの「基本の風味」を体現する産地として位置付けています。そしてグランレゼルバをマストで飲むべきコーヒーとご紹介しました。私たちがそこまで言いきってしまうのには理由があります。要点を整理して順番に説明していきましょう。
1.スペシャルティの“基本の風味”を体現するアンティグアのコーヒー
まず、アンティグアは古くから「名産地」として名を馳せてきたグァテマラのコーヒー生産エリアです。
古くから「名産地」として名を馳せてきた理由はアンティグアのコーヒーが“おいしいから”に他ありませんが、その“おいしさ”を生み出す背景として
・3つの火山を中心とする山に囲まれた盆地地形で、標高・気候・土壌というコーヒー栽培に「恵まれた生産環境」がそろっている
・恵まれた生産環境を鏡のように映す「伝統品種ブルボン」の栽培が継続されている
・自身のウェットミル(精製施設)を所有する名門農園が複数存在し、しっかりした設備と経験に裏打ちされた「精度の高いウォッシュト精製」を施し続けてきた
という「生産環境・品種・つくりのよさ」が挙げられます。
スペシャルティコーヒー生産の基本とも言うべきこの三拍子が揃っている産地はとても貴重です。外に目を向ければ、環境の変化や品種の変遷、作り手側の課題等さまざまな理由で質の高いコーヒーを見出すことが困難な状況にある“かつての名産地”も存在します。
近年アンティグアでも気候変動や品種の変遷、精製の変遷は起こっていますが、それでもまだ、一部の名門農園ではお手本と言うべき素晴らしいコーヒーが作り続けられています。
(詳しくは過去のアンティグア特集で解説しています)
そんな名産地アンティグア産コーヒーの“おいしさ”は「マイルドな味わい」と形容されます。
その風味を構成する要素を具体的に見ていくと、
・きれいで豊かながらシャープすぎない酸味と香りがもたらす柑橘のニュアンス
・焙煎の進行とともに表れるしっかりとした質感
・余韻まで続く十分な甘み
・ほのかなフローラルさ
・焙煎度を問わず、風味の各要素が高次元で安定するバランスの良さ
といった特徴が挙げられます。
一口に「マイルド」と言っても、それは突出した個性のない・平均的な、という意味ではありません。全ての要素において高次元に均整が保たれた非常にレベルの高いコーヒーであり、世界中を見渡してもこうしたコーヒーにはなかなか巡り会えません。


そして、このアンティグアの風味を中心に置いて他のコーヒーを味わっていくと、それぞれのコーヒーの個性をわかりやすく理解でき、スペシャルティコーヒーのおいしさ・楽しさが広がっていきます。
例えば、他の中南米産の比較的マイルドなコーヒーをアンティグアと比較することで「ホンジュラス・セルグァパはより爽やかな印象だな」、「コロンビア・ナリーニョはよりボディがどっしりしている」といった感じで一括りに「マイルドな中南米」ではなく、それぞれのコーヒーの個性を細分化して理解することができます。
スペシャルティコーヒーを味わっていく上で座標軸の中心に置くことができるお手本のような風味であるからこそ、私たちはアンティグアをスペシャルティコーヒーの「基本の風味」を体現する産地と位置づけているのです。
✔ スペシャルティコーヒーを楽しむ上で、アンティグア産は座標軸の中心に置くことができる基本のコーヒー
2.アンティグア屈指の品質を誇る名門「サンタカタリーナ農園」
名産地アンティグアにおいて屈指の品質を誇るのが、名門「サンタカタリーナ農園」。
アンティグアにおける堀口珈琲20年来のパートナー生産者で、堀口珈琲のシングルオリジンにおいて圧倒的な人気を誇る定番商品です。


こちらの写真の中心で満面の笑みを浮かべているのが農園主のペドロさん。一昨年に来日されて横浜ロースタリーを訪れてくれた際、初めてペドロさんに接した若手新人スタッフは“グァテマラの陽キャ”とその印象を語っていましたが、とにかくエネルギッシュな方です。
彼との会話の端々から、コーヒー生産に対する熱い思い、そして真面目さを感じました。
「サンタカタリーナ農園」についての詳細解説は過去のアンティグア特集や商品ページに譲りますが、「サンタカタリーナ農園」が“名門”たる理由として
・アカテナンゴ火山東斜面の標高1,600m〜2,000m超という「恵まれた生産環境」で
・伝統品種「ブルボン」を大切に考えて栽培を継続し
・優れた設備と品質管理意識の高さで「精度の高いウォッシュト」を作り続けてきた
といったポイントが挙げられます。
前述した「生産環境・品種・つくりのよさ」というスペシャルティコーヒー生産の基本を抑えた“アンティグアらしさ”をこれでもかと体現している農園です。
堀口珈琲は約20年に渡って農園主ペドロさんと品質マインドを共有し、一緒により良いものを作り続けるべく品質向上のための取り組みをおこなってきました。
堀口珈琲がグァテマラ・アンティグアを安定的に取り扱い、ほぼ年間を通じて高品質なアンティグアを提供できるのは長年に渡るパートナーシップの賜物です。
✔ 「サンタカタリーナ農園」はアンティグアにおいて屈指の品質を誇る名門にして堀口珈琲のパートナー農園
3.「サンタカタリーナ農園」の中でも標高最上部の“特級畑”のコーヒー


こちらは農園の全体図です。
アカテナンゴ火山の東斜面の標高1,600m〜2,000m超という立地に広がっています。
「サンタカタリーナ農園に」隣接する「ラス・ヌーベス農園」「ラ・トラベシア農園」「ラ・ホヤ農園」もペドロさんが管理・所有している農園です(昨年はいずれの農園からも素晴らしいコーヒーが届き、アンティグア特集で順番にお楽しみいただきましたね)。
「サンタカタリーナ農園」の80haという広大な農地は42区画に分けられ、細かく管理されています。
その中で、今回販売するグランレゼルバの農地はココです。


全42区画中、標高最上部の2区画(上からカンパメント区画・モンターニャ区画)にのみ与えられるブランド、それが「グランレゼルバ」です。
商品化のきっかけは堀口珈琲側から問いかけでした。
「サンタカタリーナ農園の中で、最も品質の良いコーヒーが獲れる区画はどこ?」
アンティグア屈指の品質を誇るサンタカタリーナ農園の中でも、さらに品質に特化した最高峰のコーヒーをつくりたいという意図で投げかけたこの問いに対して、ペドロさんが選んだのは農園の中で標高が高い区画「NO.5」(現在のグランレゼルバ2区画のうちのモンターニャ区画)でした。


そうして2009年‐2010年の収穫で誕生したのがグランレゼルバの前身ともいえる「サンタカタリーナ農園 NO.5」という商品で、瞬く間に堀口珈琲の人気商品となりました。(これを読みながら「NO.5!」と懐かしい気持ちになっていただいている方、長年のご愛顧ありがとうございます。)
2012年‐2013年の収穫からは標高最上部のもう1区画(カンパメント区画)も加え、品質が特に優れた最上部の2区画を「グランレゼルバ」と定義、特別な商品としてパッケージのラベルロゴも特別仕様にして商品化しました。


何よりも大事なのは「グランレゼルバ」の名に相応しいカップクオリティです。高い次元の品質を実現するべく、標高最上部の2区画で獲れたコーヒーなら全てOKとするのではなく、カップクオリティの傾向からスクリーンサイズ(生豆の大きさ)にも基準を設け、その基準から外れるサイズの生豆はグランレゼルバから除外します。
スクリーンサイズが基準値内でも、テイスティング結果が相応しくなければそのロットはグランレゼルバとして販売しません。わがままにうつるかもしれませんが、「最高峰のコーヒーをつくる」というペドロさんとの合意に基づいた妥協なき取り組みです。
グァテマラ・アンティグアにおいて最高品質を追求した、トップオブトップのスペシャルティコーヒー。
それが「サンタカタリーナ農園 グランレゼルバ」です。
✔ グランレゼルバはサンタカタリーナ農園内で最も標高の高い最上部2区画の特別なコーヒー
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さいごに
グランレゼルバをマストで飲むべきコーヒーとご紹介したのは、
スペシャルティコーヒーの“基本の風味”を体現する名産地アンティグアにおいて、
屈指の品質を誇る名門「サンタカタリーナ農園」の、
最も標高の高い2区画だけで獲れるトップクオリティのスペシャルティ・アンティグア
だからです。
堀口珈琲のシングルオリジンにおいて圧倒的人気を誇る“看板商品”の味わい、未体験の方はこの機会に必ずや飲んでみてください。
さいごに、グランレゼルバファンの皆様の心をくすぐるアイテムをご紹介します。


グランレゼルバのロゴを施した堀口珈琲オリジナルのマグボトルです。
堀口珈琲玉川高島屋S・C店(2025年3月開店)のオープン記念として数量限定で製作するにあたり、堀口珈琲を代表するシングルオリジンでもある「グランレゼルバ」をブランド初のオリジナルマグボトルにふさわしいアイコンとして採用しました。
「ネットでも販売してほしい!」というお声を数多くいただいたことを受け、この度オンラインストアでも取り扱いを開始しています。初夏の爽やかな風が心地よいこの季節、グランレゼルバロゴのマグボトルに、グランレゼルバのコーヒーを入れてお出かけしてみてはいかがですか。