TOP > ブレンドと共進化する「フェスパ農園」の魅力
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堀口珈琲のブレンドを支える“超”重要農園
2021年8月にリニューアルした堀口珈琲の定番ブレンド「CLASSICシリーズ」。その新しい味づくりにおいて重要な役割を担い、数多くのブレンドで素材に抜擢されたのがペルー「フェスパ農園」のコーヒーです。当店を長年ご愛顧いただいているお客様にはもうお馴染みかもしれません。当店が誇る人気商品の一つです。
2014年、産地訪問での衝撃的な出会いから早7シーズン目。毎年皆様に「フェスパ農園」の素晴らしいコーヒーをお届けできており、品質の高さのみならず、安定した生産性にも深い信頼のおける農園です。しかも、年々カップクオリティも進化を遂げていくので、当店スタッフは舌を巻いております。
シングルオリジンの進化は、当店のブレンドの創造の幅を広げ、新たな風味へのチャレンジを可能にします。「フェスパ農園」の存在が、当店のブレンドをさらなる高みへと引き上げ、今回のリニューアルの一翼を担ったと言っても過言ではありません。
そんな「フェスパ農園」のコーヒーを複数種類も楽しめる今だからこそ、その素晴らしい魅力をお伝えしたいと思います!
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「圧倒的にクリーン」で
「質感と酸が生み出す複雑な味わい」が魅力
「フェスパ農園」の味わいの魅力は、まずなんといっても圧倒的なクリーンカップで、綺麗な酸と上品な甘みが美しく調和した味わいが特徴的です。そこに、ほどよく滑らかな質感と心地よい果実感が、コーヒーに複雑な味わいをもたらします。
主張の強い個性派タイプではありませんが、その圧倒的な「クリーンさ」と、心地よい「質感」が生み出すコク、主張しすぎずとも確固として存在する「果実感」は唯一無二のキャラクターです。
シングルオリジンではその素材の個性を存分に堪能することができますし、ブレンドにおいてその個性は他の素材との親和性が高く、各素材と調和しながら、味わいに奥行きや立体感を演出します。
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フェスパ農園のおすすめコーヒー5選
「フェスパ農園」では複数品種の栽培にチャレンジしています。各品種共通して上述したような特徴がありつつ、品種によって異なる味わいの個性を楽しむことができます。 品種の違いで飲み比べてみたり(同じ環境下で育った多品種の飲み比べができるのは実は貴重な機会です…!)、素材として使用されているブレンドと飲み比べてみたりするのもおススメです。
「フェスパ農園」
ブルボン品種 シティロースト
柔らかな口当たり、華やかな酸、滑らかで甘いコク。カップ一杯を通して、“上質なマイルドさ”を楽しめるコーヒーです。ブレンド#3MILD&HARMONIOUSの素材として、味わいに奥行きや立体感を演出しています。
「フェスパ農園」
カトゥーラ品種 フルシティロースト
滑らかな質感とカカオのような酸と甘みが特徴です。酸は抑えつつ、甘さと質感をしっかりと引き出すように焙煎することで、口当たり滑らかなチョコレートのようなニュアンスを表現し、ブレンド♯5 SMOOTH&CHOCOLATYの主軸素材として使用しています。
「フェスパ農園」
ティピカ品種 フレンチロースト
しっかりとしたボディと滑らかな質感、完熟したカシスを思わせる濃縮された甘みが特徴です。ブレンド♯8 STOUT&WILDの素材として、濃厚かつエレガントな味わいを表現しています。
【DECAF】「フェスパ農園」
シティ/フレンチロースト
シティローストでは柑橘のような華やかな果実感を、フレンチローストではビターチョコレートのような濃厚で甘苦い余韻を。「フェスパ農園」の素材の個性は、デカフェでも存分にお楽しみいただけます。当店が自信をもっておススメする“超”おいしいカフェインレスコーヒーです。
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情熱・知識・技術を兼ね備えた若き生産者
今回はブルボン、カトゥーラ、ティピカの3品種のご紹介ですが、フェスパ農園ではそれ以外にもイエローブルボン、パカマラ、ゲイシャなど複数の品種を栽培しています。 というのも、生産者ウィルダー・ガルシアさんはとにかく好奇心旺盛で、試行錯誤の努力を怠らない方なのです。祖父の代から続く農地を若くして受け継いだウィルダーさんは、これまで栽培していなかった新しい品種にも積極的にチャレンジしています。
いくつもの品種を栽培する中で、今後は農地との相性が最も良いブルボン品種の割合を増やしていく方針ですが、試験的に栽培していたゲイシャやパカマラも増やしていきたいそうです。 その理由を「育成は難しいですが、他の品種とは異なるカップ傾向があり、やり甲斐もある品種だから」と語るウィルダーさん。その探求心と情熱、さすがです。
まだ30代前半のウィルダーさんは、弱冠18歳で輸出業者の農業指導員研修に応募して農園管理を修めました。農園全体のコーヒーの木の「健康」を高め維持することの重要性を学び、周辺地域に蔓延していた病気の影響を最低限に抑え、毎年安定した供給を実現してくれています。
今後は近隣農家との提携・指導をさらに深めて地域全体でのコーヒーの品質の底上げをめざして取り組んでいくそうです。彼の取り組みが「モデルケース」となり、辺り一帯のコーヒーの品質向上と安定生産が実現すれば、生産者の生活向上、ひいては地域経済の発展にも繋がります。同地域で彼が指導した農家のコーヒーをお届けできる日が今から楽しみでしょうがありません。
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共進化するフェスパ農園と堀口珈琲のブレンド
堀口珈琲がブレンドの「おいしさ」を追求し続けてきた結果、巡り合うことができた「フェスパ農園」。好奇心旺盛にチャレンジする姿勢、農業指導員としての知識、地域全体の発展を視野に入れて進化を続ける志。そんな生産者が生み出す素晴らしいコーヒーは、当店のブレンドをさらなる高みへと引き上げ、今まで以上においしいブレンドを皆様にお届けすることが可能となりました。
共進化するシングルオリジンとブレンド。「フェスパ農園」のコーヒーを通じてその進化の“現在地”を感じていただければ幸いです。