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マンデリン産地訪問特設ページ


今年の7月に当社会長の堀口、社長の伊藤、世田谷店店長の薄波がインドネシアを訪れ、現地のスタッフとの交流や生産状況の確認を行うべく農地や精製工場を視察してきました。こちらの特設ページではLCFマンデリンがどのような工程を経て作られているのかを写真と共に紹介しています。ストーリーは3編に分かれており、【インドネシア到着〜中継地パラパット】編・【農家訪問】編・【精選工程】編でそれぞれをご紹介します。





【インドネシア到着〜中継地パラパット】編

インドネシアは世界最多の島嶼を抱える国です。1万3,466もの島々で構成されていて、東端の島から西端の島まで距離が5,110キロメートルもあります。この距離はアメリカの東と西の端を結ぶ距離と同じくらいと考えると、インドネシア国土がどれだけ広大な範囲かがわかります。


LCFマンデリンのコーヒーを栽培している農家が集まる地域リントンニフタとパランギナンはスマトラ島北部、北スマトラ州に位置しています(赤い〇で囲っている地域)。世界最大のカルデラ湖であるトバ湖の南側に広がる地域です。赤い矢印で示したメダンとパラパット(地図では「プラパト」と表記)は今回の視察で拠点にした場所です。


こちらがトバ湖。中心にサモシール島という島が浮かんでいます。手前の島ではなく左奥にうっすら見えているのがそれなので、湖がどれだけ大きいかお分かりいただけるはずです。


北スマトラ州の州都メダン(上の地図を参照ください)。今回の視察はこのメダンから始まります。人口約210万人、日本でいえば名古屋市とほぼ同じ人口を誇るインドネシア第四の都市です。建設中のビルが立ち並び、治安も比較的安定しているので、日本企業が多く進出しています。夏は朝から暑く、湿度も高めで少々こたえます。


路肩には露店が立ち並び、いかにも東南アジアの街並みらしい風景です。街には活気が溢れています。そして、とにかくバイクが多い。1台のバイクに3人は当たり前、最大5人は確認できました。


メダンからトバ湖の畔にある中継地パラパット(上の地図では「プラパト」と表記)まで車で向かいます。都心部は道もしっかり舗装され、車線も広くとられていました。


道中のレストランにてココナッツジュースを飲む堀口。意外にも訪問先ではベタなものを食べます。


車を進めるとだんだんと田園風景に。建物も2階建て以上は見当たらなくなっていきます。パラパットまでは車で5時間。道のりは長いです。


街にはキリスト教の教会やイスラームのモスク、ヒンドゥー教の寺院が点在し、インドネシアがいかに多民族国家であるかを教えてくれます。


すっかり夜になり、パラパットに到着。明日の視察に備えます。
パラパットはインドネシアのなかではリゾート地として有名です。標高は約1,000m。メダンよりも涼しく、朝夕と昼の寒暖差があります。インドネシアといえばじめじめした湿度の高いイメージがありましたが、ここはカラっとしていたそうです。日本でいえば、避暑地として人気の軽井沢といったところでしょうか。



【農家訪問】編

【農家訪問】編では、LCFマンデリンのコーヒーを栽培している農家の様子を掲載します。今回の視察では7軒の農家を訪問しました。ここではそのうち2軒の農家を中心に紹介します。


中継地のパラパットからリントンニフタおよびパランギナンまでは車で2時間ほどかかります。景色はすっかり田園風景に様変わり。標高はパラパットから400メートルほど高くなります。


まずはソパルさんの農地を紹介します。しっかりと葉を付けているため鬱蒼としている印象を受けますが、樹間としては狭くない方です。


彼の農地では枯草をあえて農地に敷き詰めることで雑草対策を行っています。


ここで見事に熟したチェリーを発見。
インドネシアでの収穫期のピークは10月〜11月と1月〜3月の2回です。ただ、今年は乾季であっても雨が比較的多かったこともあり、例年よりもチェリーの熟すタイミングにバラつきがあるとのこと。


ソパルさんの農地での一枚。
LCFマンデリンに使われるコーヒーの木は総じて発育が良いという印象を受けた、と言う堀口。


次はシマンさんの農地です。ここではパルパー(果肉除去機)が動くところが見られました。上部に取り付けられたホッパーからチェリーを入れると、果肉とパーチメントコーヒーが分離され分かれて出てきます。シマンさんは電動のパルパーを使用していましたが、ほとんどの農家では手動のパルパーを使用しています。


果肉を除去した後は、フローター選別を行います。パーチメントコーヒーを水につけると、熟度が高く、成分をしっかりため込んだコーヒーは沈み、そうでないコーヒーは浮いてきます。ここではこの工程を2回も念入りに行っていました。


数本見える背の高い木はコーヒーを強い直射日光から避けるためのシェードツリー。生えてはいますが、実際にシェードの機能を担っているのはコーヒーの木自体の葉であるところが大きいです。


シマンさん一家と堀口、伊藤


こちらの農家では、未熟な実と完熟の実、中途半端な実、コーヒーの花が同時に付いている光景が見られました。チェリーが熟すタイミングに差が生じているのをここで確認できました。


訪問先の農地での一枚。右に写っている伊藤と比べると、コーヒーの木がいかに大きいかがわかります。


タンチュさんの農地での一枚。堀口は10年ぶりのインドネシア訪問。この10年で確実に豆の選別精度は上がっていると語っています。


【精選工程】編

【精選工程】編では各農家で収穫されたコーヒーチェリーがどのように集められ、精選されていくのかをご紹介します。
マンデリンは主にスマトラ式と呼ばれる特有の方法で精製されます。スマトラ式とはウォッシュト精製の一種で、通常のウォッシュト精製と同様に果実を収穫してすぐに果肉を除去しますが、本格的な乾燥がパーチメントコーヒーの状態ではなく脱殻後の生豆の状態で行われます。予備的なものを含むと計3回乾燥する工程があり、これは乾季でも雨のすることの多いインドネシア特有の環境から生まれた精製方法といえます。この特殊な過程があのマンデリン特有の味わいを生み出しているといわれています。写真は農家での一時乾燥の様子。乾燥後も依然として40〜50%もの水分を含んでいます。


一時乾燥までは各農家で行われます。その後、コレクターと呼ばれる集荷業者の方が農家を回り、仕上がったパーチメントコーヒーを回収し、比較的気温の低い夜間のうちに州都メダンまで運びます。


ここからは精選工場の様子です。舞台は再び州都メダンに戻ります。。夜間のうちに工場に運ばれたパーチメントコーヒーは翌朝二次乾燥にかけられます。一般的な豆はコンクリートのパティオ(乾燥場)で乾燥しますが、LCFマンデリンはムラなく効率的に乾燥できる網棚を使用しています。この乾燥はあくまで予備的な乾燥です。水分量を減らすことによって、パーチメントと生豆の間に空洞が生じ、脱殻をしやすくなります。


こちらは、豆の大きさによって選別するスクリーン選別機(上)と、重さで選別する比重選別機(下)。どちらもLCFマンデリンで使用されているものです。


貯蔵庫を視察する堀口と伊藤。
マンデリンは特異なプロセスによって生み出されている分、品質劣化を招く要因が多い。品質管理には最新の注意を払わなければならない、と堀口は語ります。


パーチメントを機械で除去し、生豆にしてから本格的な乾燥が行われます。これが三次乾燥です。


一般的なマンデリンにも同様な流れで処理されるものがありますが、湿ったパーチメントコーヒーの状態で滞留する時間が長すぎたり、生豆での本格乾燥まで農家自身が行うため含水量にバラつきがあったりと、品質上の問題を多く抱えているものがほとんどです。これに対し、LCFマンデリンは湿ったパーチメントコーヒーの取り扱いが適切かつ迅速であり、二次・三次乾燥工程も選別工程も清潔な施設設備で入念に行われています。


仕上げはハンドソーティング。総勢50名ほどのスタッフで欠点豆を除去していきます。彼女たちの服装を見ても、様々な宗教の方がいることがわかります。


その後4人のベテラン作業員によって最終チェックが行われます。現地でのハンドソーティングは彼女たちで最後です。つまり品質における最後の砦。LCFマンデリンの命綱は彼女たちと言っても過言ではありません。


ここまでの作業を一般品の6倍もの時間をかけて丁寧に進めています。品質に対してここまで徹底してこだわり、商品を作り上げているからこそ、従来のマンデリンと比べて非常にクリーンなカップに仕上がっています。